その人のためを思って、真剣に話をしても、伝わらなかったことが何度もあった。 思い返してみると、その時…私は“客観的にみて、あなたは○○○な状況だから、○○○した方がいい!”と言っていた。 最近、少し話し方を変えてみた。“あなたを見ていると○○○に見えるんだけど、私は○○○したほうがいいと思う。私のいう事も少しは考えてみたら…。” あくまでも、本人が決断するしか動かないのだから、私が心配し過ぎても仕方ない。 押し付けはやめて、提案らしさを強く出すようにした。 簡単に自分の思いは通じない…と言うことを原則と考えたら、言った私も気が楽だし、相手も押し付けでないほうが少しは気にとめるだろう。 それにしても、私も含め、人間は他人の話をあまり聞かない動物だ。 |
高校生の頃、安部公房の短編集を読んだ記憶がある。“他人の顔”か“箱男”だったと思うが、仮面をつけたり、段ボールを被って穴から世界を見ると普段の自分と違う解放された人格が表れる…なんてストーリーだったように思う。 昨日、ハロウィンイベントのゴールで子供達にキャンディーを配っていた私は、子供達がやってくるまでの数分間路面に面したベンチに座り人前ではじめてギターを弾いた。ファースト路上ライブである。演奏会ではガチガチに緊張したのに、三つ目の目を額に描き、スパイダーマンの仮面をかぶった私は、違う人格ではなく、いつもの私でいられた。 仕事の難しい話も仮面をつけてたら、うまく運ぶだろうか? 平常でいることは、大切なことだと思う。 |
ハロウィンである。数日前から仕事場の前の歩道に仮装した子供たちや付添の大人の姿を見るようになった。私の町は外国のイベントがよく似合う町だ。 私も今日の夕方…なにかに化けて子供達にキャンディーを配らなければならない。 まだ、どんな仮装にするか決めていない。先日USJで買ってきたスパイダーマンのマスクを被るか?それともボディーペインティングで額に目を描いてもらうか?マスクを脱いだら三つ目が表れる複合にするか? 私の性格から言うと、あまりやりたくない役回りだけれど、子供達をむやみに怖がらせずに、自分も楽しみたいものだ。 |
最近通勤で電車に乗るようになって、ICOCAを使うようになった。私の子供の頃には改札口に駅員さんがいて、目視で正しい切符かどうかチェックし、使用済みのしるしに切符にハサミのような形のもので穴を開けていた。そのハサミのような器具の名前を思い出そうとしても思い出せない。 以前は通勤時間帯に改札口に長い列ができたものだが、そんな話が私のなかで昔話になってきた。ETCも同じようなもの…。 世の中はどんどん便利に変化している。改札口や有料道路の出入り口での長い列を知らない若者がもう生まれてきている。 先月、アメリカに行った時に入国審査のパソコンがダウンしてしまい、空港を出るまでに3時間以上かかったことがあった。 ETCや自動改札機がダウンしたら世の中、いったいどうなるのだろう?きっと、短時間で手作業での対応できる人がいなくなってるだろうな。そういえば、たまにETMがダウンしてるしなー。世の中が進歩するということは、そんな危険をはらんでいる。 それを承知して生活したほうが、賢明に違いない。 |
昨夕、巷で評判の“ななつ星in 九州”のパンフレットを手に入れるため駅近くの 旅行会社を訪ねた。その代理店では、あまりこのプランの問合せがないようで数人で探し回ってやっと差し出された。 家にかえってなかみを見てみると、そのなかの画像のすべてが完成を予想した絵だったから、かなり前に作られたものだと想像できた。 価格は聞いていたとおり…食事・アトラクション代も含め、3泊4日で一人40万円~55万円程度だから、そこそこリッチな海外旅行なみの金額である。 座席のほとんどは、お金持ちか定年退職して人生頑張ったご褒美の夫婦で埋まるのだろう。 お金持ちではなく、まだまだ人生の頑張りが足らない私には、この旅は少し先の話になるとふんぎりをつけてパンフレットを置いた。 私には、その前にしなければならない旅がある。 |
昨日、歩いていて声をかけられる日だった。一人は10年以上会っていない当時の仕事関係の女性…。もう一人は以前お願いしていた会計士さんの奥さん…7年ぶりだろううか…。二人ともすれ違って、後ろから私の名前を呼んた。 どちらも“全くお変わりないですね!”と、社交辞令の挨拶をしてきたが、私から見ると二人とも以前とは少し変わっていたから同じようには返せなかった。奥さんは以前より美しく見えただけれど、私にはそれは言えなかった。しばらく道端で立ち話をして別れた。 昔の知人から笑顔で声をかけられるのは嬉しいものだ。当時の私の印象が悪ければ、黙っているだろうから…。 彼女達から、まともな人間だと思われていたんだと思うと、ほんの少し嬉しくなった。 後から、女性は変化するものだ…わからん…と、思った。 |