acchan.com恋愛お見合い - 無料の婚活サイト  どなたもログインしてません  

SOLILOQUY

ひとりごと

   ... | 121 | 122 | 123 | 124 | 125 | 126 | 127 | 128 | 129 | ...
July 20, 2013 14:45:50

合鍵

カテゴリー: 日記
昨日、合鍵を作りに行った。私はこの金物屋に25年近く通っている。この店の主人は80才を過ぎた老夫婦であるが、年をとっても主人の腕は確かである。

店の前まで行くと、シャッターは開いているものの、いつも以上に店内の通路には雑然と物で溢れていて、とても営業しているようには見えなかった。店前で躊躇する私に後ろから声をかける老婆がいた。“兄さん、合鍵?今主人は点滴に行ってて、もうすぐ戻ってくるから待つ?それとも鍵預かっとこか?”いつもは薄暗い店内でしか見かけることない、道路側のベンチに座る奥さんであった。
“あんた、ここらで見かけたことある感じやな。”と、言われたが、何回も来たことありますよ。と言うのは止めて“ああ、そうですか。”とだけ答えた。

主人の帰りを待った。その間、奥さんから続けざまに愚痴を聞かされた。それに83才だと名乗った彼女は、年寄や小さな子供が店の前を通るたびに、一言ちょっかいをかけた。

30分ほど待った時、私は遠くのほうから、こちらにゆっくりと向かって歩いてくる主人に気が付いた。しばらくおいて奥さんも気が付いて“あんた…走らんかい。お客さん待っとんのやで。”と、大きく叫んだ。主人はペースを変えることもなく同じペースで歩いてきた。

できた合鍵を握って帰る途中…。いつまであの店はあるのだろうか…?どれだけ待たされても、開いている以上はまた来ようと思った。
July 21, 2013 09:34:44

本物

カテゴリー: 日記
私の知人でケーキ教室を主宰する女性がいる。彼女の教室は自宅の敷地のなかにある別棟だ。要するにでかい家に住んでいる。父親が事業の成功者で富を築いたが、亡くなってからは大きな屋敷を維持するのは大変な様子だ。
それでも彼女は頑張り屋で洋菓子を勉強し他人に教えるまでになった。教室にはセレブ気分にひたりに…趣味の習い事感覚で通う女性で溢れている。
彼女自身、一月に一度、次に教えるネタを仕入れに横浜にあるケーキ教室に通っていることを、私は知っている。彼女の経歴では町の有名菓子店で修業したということになっているが、じつは無給でいいからケーキを作らせてくれと言って短期間もぐりこんだということを、私は知っている。

彼女はまじめで頑張り屋であるが、世間で言う“お嬢様”である。子供の頃から皇室が御忍びでテニスをしにくるテニスコートのある家で生活し、良い物・本物に囲まれて生活していたのだろうと思う。しかし私の見る限り彼女のセンスは、あまり良くない。悪いもの・偽物をあまり見たことがないからだろう…と、私は勝手に思って納得している。

人生においては、両極を経験することが大切なのだろう。だからこそ本物の良さが分かるに違いない。

彼女の生徒でありつづけるいじょうは、本物にはなれないことは明らかだ。
しかし、彼女の教室を巣立った後で、どこか違う教室に行ってみたら、もしかしたら本物になれるかも知れない。

修行が大切なのは、そう言うことだと思う。
July 22, 2013 10:29:51

監督

カテゴリー: 日記
数週間前にテレビのなかで、映画「風立ちぬ」の前宣伝を見た。スタッフといっしょに初めて試写を観た後の宮崎監督の挨拶で“自分の映画を観終わったあとで、涙が出たのは初めてです。”と一言語った場面に出くわした。

昨晩映画を観に行った。監督の映画を全て観ているわけではないが、架空の生き物、機械・もののけ、妖怪・ヒーローが登場するストーリーを生み出す監督というイメージが強かったのだが、今回の映画は歴史的人物が主人公であり、夢に挑んだチャレンジャーの物語である。

劇場に入る前に、“映画をご覧になったあとにお読みください。”という手紙を渡された。
映画が終わって涙目で家に帰り、その手紙を開けてみた。
予想どおりの内容が記されていた…。

宮崎監督が、現代人に今…伝えたい強いメッセージが感じ取れる映画だ。

あなたにも、おすすめしたい。
July 23, 2013 09:20:33

歩数

カテゴリー: 日記
最近、通勤で電車に乗るようになった。携帯のアプリの万歩計を見ると、車通勤時には1日に5,000歩弱の歩数だったのが、最近は10,000歩を越えることもある。私の歩幅が一歩60cmとすると…、それでも日に6km程しか歩いていない。
朝散歩している老人達とあまり変わらない運動量である。
体幹を鍛えるトレーニングもするにはしているが、私の年齢ではまだ運動不足に違いない。
今年2月まで通っていた田舎のスポーツクラブのプールを退会してから、体重が増え始めた。食べる量と飲む量が増えたのに対して運動量が足りていない。

このままでは、思ったより早く、首が前傾し、背中が曲がり、足が上がらなくなり、歩幅が狭くなり、そのうち…なにかにつまずいて、転んで、寝たきりになってしまう。

都会の家の駅近くには、大きなスポーツクラブがある。
近いうちに、訪ねてみようと思う。
July 24, 2013 16:29:35

化粧

カテゴリー: 日記
今朝通勤時に満員電車に乗ると、尋常ではないメイクをした女性達が乗っていた。ある者の顔には歌舞伎役者の隈取のような柄が描かれていた。またある者は鳥の羽でできたマスカラをつけていた。目の周囲がデビルメイクの者もいた。唐草模様の柄を顔一面に描いた者もいた。
着ているものがコスプレ風だったら、まだなんとなく納得できるのだが、着ている服はいたって普通である。みんな大きなバッグを持っていたから、ひょっとすると、今からどこかのイベント会場に行って着替えして踊りでもするのだろうか?
私は彼女達を見て、いろいろ想像してみた。周囲の一般女性も遠目から目を合わせないように彼女達を観察していた。

昨晩、私はある企業の夏の慰労会を兼ねたビヤパーティーに潜り込んだ。元宝塚のトップをとったという歌手の歌とその知人の一人演劇が披露された。もう70才近い彼女達は白色の塗料で深い皺を隠していた。そして目の上に鳥のような緑のアイシャドーが塗られていた。この程度のメイクならまだ理解できるのだが…。
思わずスマートフォンで撮影してみた。

宝塚スターは撮影できたが、得体の知れない少女達は怖くて撮影できなかった。
朝の少女達の集団は、いったいなんだったんだろう?
こんなに気になるんだったら、あの時…尋ねておけば良かった。
July 25, 2013 09:42:06

戦犯

カテゴリー: 日記
“A級戦犯”…って、なんだろう?
ポツダム宣言六條に基づき、極東国際軍事裁判所条例第五条(イ)項により定義された戦争犯罪に関し、極東軍事裁判(東京裁判)により有罪判決を受けた者である。

裁判後の話(ある質問のベストアンサーから)
昭和28年8月3日衆議院本会議で 「戦争犯罪による受刑者の赦免に関する決議」 を社会党も含めた満場一致で決議しました。
また、「戦傷病者戦没者遺族等援護法」および「恩給法」の改正が行われ、「戦犯」 の遺族も戦没者の遺族と同様に遺族年金・弔意金・扶助料などが支給され、さらに受刑者本人への恩給も支給されるようになりました。
 この結果、「戦犯」と言われた人たちはすでに犯罪者とは見なされず、A級戦犯で絞首刑になった東条英機元首相ら7人も「刑死」ではなく「公務死」の扱いにされ、彼らの名誉回復がなされています。
さらに、昭和30年7月19日 衆参両院の本会議で「戦犯赦免に関する決議案」を圧倒的多数で可決し、国際的にも、サンフランシスコ講和条約第11条にもとづき関係11ヶ国の同意を得て、A級戦犯は昭和31年、BC級戦犯は昭和33年までに全て赦免・釈放されました。この時 釈放された「A級戦犯」だった2人、禁固7年だった重光葵氏は鳩山内閣の副総理・外相となり、終身刑だった賀屋興宣氏は池田内閣の法相を務めています。またA級戦犯元被指定者の岸信介は内閣総理大臣にまでなりました。
「元A級戦犯」が閣僚となった際にも、中国はもちろん諸外国からとりたてて異議はありませんでした。
July 26, 2013 13:33:11

交渉

カテゴリー: 日記
私の町が開港してまもなくのこと…、明治維新政府の名を受け摂津警護の任に向かうため、居留地北方を行進していた500名の備前藩士隊列の前を二人のフランス人水兵が横切った。その行動に怒った数人の藩士が槍で水兵を突くと言う事件があった。逃げ帰った水兵の報告を受けた指揮官は港に停泊中の欧米軍艦に待機していた水兵を上陸させ、備前藩士の追撃命令を下したと言う。幸い互いの鉄砲や大砲の砲撃はあったものの死傷者はなかったが、この事件を機に欧米の列強は居留地と港に停泊中の日本艦船を占拠し続けた。

維新政府から、この事件の解決を委ねられた東久世通禧及び伊藤博文らは、交渉の開始にあたって欧米列強の外交官や軍人を前に国際法に乗っ取って事件の決着をつけることを提案し、日本に対して、いいなりに決着を付けようとした欧米人達に日本の国際性、外交力を知らしめたとされる。もし、この国際感覚をもった冷静な交渉力がなければ、ひょっとすると大きな戦争に発展したかもしれない。日本も他のアジアの国々と同じように植民地化していたかも知れないと言う歴史家もいる。

当時の日本人は若くして語学が堪能で法律や化学、経済学等を学び、欧米人と対等に交渉ができたのだろう。だからこそアジアのなかで唯一欧米と対等に交渉できるアジア人の国になったのだ。

海外との交渉において、相手の言いなりにされるから交渉の場に参加するべきではないと怯える現代の政治家は、あまりにお粗末だ。そんな人は政治家になるべきではないと私は断言する。
July 27, 2013 10:58:37

税率

カテゴリー: 日記
消費税の税率が上がると消費が冷え込むと言うが、上昇することより、お金を使わず貯め込むことが良くないのであって、経済ド素人の私にすれば税率がupしても、みんなが消費を控えないで使い続ければ決して悪いほうへは向かわないと思うのだが…、お金の回るムードや仕組みを作るのが政治家の仕事だから、その努力をすることなく、ただただ税率の上昇反対を訴える政治家にはついていけない。
転がりはじめた車は、自然に止まるまで動きにまかせるしかないと思うのだが…。下手に止めようとすると大怪我をすると思う。

私には、経済に関する知識と経験が不足している。もうこの手の話をするのは止めておこうと思う。
July 28, 2013 09:04:42

功罪

カテゴリー: 日記
若くして富を築き、震災で多くを失い、今は残った資産で生活する知人がいる。昨日あることで彼の自宅を訪ねた。彼は入院中とのことで奥様が話し相手をかってくれた。
そして知人は病気の加減で、すべての公務を退く決意をしたと聞かされた。

今年の春にお会いした時には、元気な姿をみせてくれたのに残念である。その時にこんなことを語ってくれた。“震災で事業が上手く行かなくなったことは、あれで良かったんだと思う。あのまま上り続けていたらきっと人間性が欠落していったに違いない。私は新しい事業で成功したが、同時に周囲に対して悪い前例を作り、功罪を背負ったと思っている。今は静かに身の丈に合った生活をしたい。”

自分の功罪を認める彼ことを、私は今までよりも近い存在に感じた。

病院、療養から戻りこのテーブルに笑顔で座る彼の姿を、早く見たいものだと思った。
July 29, 2013 10:21:28

出直

カテゴリー: 日記
観光バスの待機場で町の物産店が並ぶ元小学区の講堂で、8月10日に私の知人のオリーブ博士が講演会を行う。そのフライヤーは私がデザインした。私はプロのデザイナーではないが、自分ではプロの仕事を脅かす仕事をすると思っている。

私は集まった聴衆にインパクトを与えるため、講演に先立ち数分間の動画を流したいと考え、そのために必要な映像を撮るために、一般客の邪魔にならないようにと…、映像のセミプロの息子を連れだって開館40分前に裏口から入り許可を受けるべく元小学校の管理室を訪ねた。
管理室では、事前に話がない…と、すげなく門前払いされた。そこで前日に話を通してくれたはずの担当者に電話してみたが、東京出張に出てしまい通じない。結局開館時間が近づいてきて出直すことになった。

そうこうするうち、オリーブ研究家から、“本日は、私の講演のために息子さんといっしょにビデオ撮影…有難うございます。”と、メールが入った。
どのように返事しようかと思ったが、“今日は事情があって撮影できませんでした。木曜日に再度チャレンジします。楽しみが先に延びただけだと思っています。”と答えた。

自分で送り返したメールを読み返してみて、なにかうまくいかなかった時に、“楽しみが先に延びただけ…。”とか、“夢をみる時間が少し長くなりました…。”と、考えてみるのは、しゃれているなと思った。

それにしても、息子のほうから“お父さん、出直そう。”と言ってくれたのは救いである。
   ... | 121 | 122 | 123 | 124 | 125 | 126 | 127 | 128 | 129 | ...