私の町に、日本におけるボランティアの祖と言われる英国人がいた。1800年代の後半に起こった国内の災害で、直ちに基金を募り救援活動にも赴いた。その功を讃え明治天皇から酒盃が下賜されたという。 17年半前の私の町でおきた大震災では多くの方がボランティアでかけつけてくれた。この時を日本のボランティア元年と言う人もいる。 私の町の震災の時にボランティアでやってきて講演してくれた小説家や、歌ってくれた歌手は、交通費として50万円を受け取って帰っていった。その人達の正規のギャラはもっと高額なのだろう。 50万円が高いか安いかを問うつもりはない。なんにでも経費はかかるし…、 それでも一円ももらわず、ただ自分のお金を使ってボランティアする人も大勢いるとしたら、ボランティアのランクをつければいいと思うな。ボランティアといいながら儲けている人や営業活動の一環としてとか、ファッションでやってる人もいるだろうし…。 難しい話だな。自己申告しかないだろうしな。やっぱりボランティアのランク付けは難しいな。 |
私が通勤で乗る電車は山と海に挟まれた細長い市街地を通る。遠くのほうに山並みが見え線路沿いのマンションや商業ビルの合間をぬって山際に建つ学校や個人住宅を望む。 山に目をやると、自然界には、はぼ直線が存在していないことが分かる。スカイライン・木々の枝の流れ…すべて不規則(自然界の秩序があるのだろが…)な曲線から成り立っている。反して手前方に見える人工的な構造物は、ほとんどが直線をもとにできている。たまに曲線をみつけても、それは構造的必然というよりデザインした者の好み…意匠としての意味のみ持つと言って良い。建物に高さと気密性を求めた人類は直線構造を多用したのだ。」 ガウディは、直線でできた近代建築にうんざりしたに違いない。人間が安らげるところは曲線で囲まれた自然界だという信念を貫いたのだろう。 こんなことを考えていたら森林浴をしたくなってきた。 直線で出来上がった現代社会は、動物には気が休まらない世界に違いない。気を紛らわせに都会を出て一息つかれてはいかがだろうか…。 |
絵本(絵解き本)を、いっしょに作成している歴史研究家に前回会ったのが5月30日である。その際、研究家は7月10までに原稿をチェックし私に渡すと言った。これまでの付き合いで彼は、一般の社会人としての良識があることが分かっているから、必ず7月10日までになんらかの連絡があると思っていた。私にとっては長い時間を待っている。しかし、今日になっても音沙汰がない。 思い返せば、もし本作りで私と妥協できない食い違いがでた場合は自分の名前を出さないで、私の名前で作ればいいと前回の別れ際に話していたが、彼の心のなかは、今…揺れ動いているのだろうか? と言っても、まだ1日しか過ぎていない。今日の午後には連絡があるかも知れない。余計なことは考えないで、他のことをやりながら、もう少し待つことにしよう。 今、私が思い悩んでもなにもならいし…。 |
“世界は日本をどう見ているか”とネット検索するとYouTubeの動画にヒットする。 私は、最近繰り返しこの動画を見ている。 太平洋戦争直後…アジアの国々がこの戦争のことを、そして日本をどう理解していたか…を、世界の著名人のメッセージを連ね見せることで表現している。 太平洋戦争で日本に正義があったかどうか…と言う見方をするべきではないことは百も承知である。しかし私が学校で教えられてこなかった事実、戦争後にアジアに大きな変化が起こったという歴史的事実を認識した。 あの戦争を機に、当時欧米列強の植民地化されていたアジアの国々が、すべて独立したと言う事実である。 この事実を見る限り、アジア人が欧米人優位の世界に一矢をむくいた大きな意味を持つ戦争であったことは間違いないようである。 かつての日本もそうであり、今も同じかも知れないが、教育を通して事実を多い隠し、全く一方的な考え方を人々の心に植え付けることができる。教育というものは凄い力を持っている。そう思わずにはいられない。 ネットのおかげで、私はこの事実を知った。事実を隠すことのできないネットの普及が、世の中をより良い方向に向かわせることを祈りたい。 |
昨日私のホールで、知人のイタリア人の主宰するバイオリン教室の発表会が行われた。小学生の低学年から70才位の男性まで幅広い生徒がやってきた。私はリハーサル中の数人の演奏を聴いて外出したが、彼の教室の生徒はなかなかレベルが高い。一人…女子高生らしい生徒の音色は将来大きなコンクールにチャレンジする音楽家に成長することを予感させた。素人目…先生とのレベル差は楽器の違いに極めて等しい。 イタリア人のバイオリニストは、日本人女性と結婚した。日本に定住するつもりだ。昨年、子供が生まれたが…正確に言うと結婚はしていない。イタリアではそうしたほうが国からの援助が大きいと言う。二人とも至極、合理的な考え方を持っている。彼の使用するバイオリンは日本のある旧家に眠っていたものらしい。名のあるものかどうか忘れたが、彼が持ち主から一度弾かせてもらって、そのバイオリンの虜になったようだ。そんなわけで、楽器を手に入れるため、以前の所有者にローンにしてもらい、今でも毎月なにがしかの金員を支払っていると言う。 彼は、日本にやってきて、素晴らしい伴侶と家庭とバイオリンを手に入れた。 先ほど演奏していた麗しき女子高生も、将来良き伴侶とバイオリンに巡り合うことを祈ってあげたい。 |
私が山の家へ車で帰る時に通る山道には、道端に冷蔵庫やら家具やらが投棄されている。処分するのにお金がかかるようになり、僅かな金を惜しんで違法と分かって人の気配にない山道に捨てていくのだろう。 今朝も町の近くまで下りてきたところの…、道端の小さな展望台が見え始める少し手前まで来た時、白いゴミ袋が木間を縫って青空に舞うのを見た。 そのまま走って展望台の横まで来ると、車が一台止まっており、一人の男が腰に手をあてて景色を眺めていた。他に人の気配がないから、明らかに不法投棄の実行犯である。 セダンの車の後ろのトランクは開いたまま、おそらくそこにゴミ袋を入れてきたのだろう。 なにを思ったか…私は、ナンバーを確かめようとした。しかし、トランクが開いているから後ろから近づく私からは分からない。スピードを落としサイドミラーで前部のナンバーを見ようとしたが、うまくいかず、そのまま通り過ぎた。 その展望台には、大きなゴミ箱のコンテナが置いてある。宙を舞ったゴミ袋なら充分入る大きさである。何故男がゴミ箱に入れずに谷に放り投げたのか疑問が残る。 不可解な事件の多い昨今…、私が見た光景が事件と関わりのないことを祈りたい。 さて、あのゴミ袋の中身は、いったいなにだったのだろう? |
私の知り合いの女性は、小売店の販売員から頑張って…、セレクトショップのオーナーになって外車に乗り高級住宅街に住むという夢を実現した。 彼女は年に数回フランスやイタリアに飛び、バイヤーだけが入れるファッションショーを観て、受注会でモードな服を仕入てくる。 彼女が帰ってくると、順番に服を買いに顧客がやってくる。なかには途中ランチを挟んで一日中ショップで過ごす人もいる。そんな人は、おそらく100万円単位で買っていくのだろう。 私には縁のない…自分の服にいとめなくお金をかける人が大勢いるものだ。 彼女は、誰に対しても一切値引きをしない。その代わり買って行った人にとても高額なプレゼントを贈っている。 彼女が以前私に言ったことを思い出す。 “サービスというものは相手がサービスされたと思わなければ意味がない。” 彼女にとって、値引きは安易過ぎてサービスではないとでも言うのだろう。彼女はそれが分かる顧客だけを相手にしているのだ。 物の価値は、それを持つ人の考え方で変わるもの…。相手の価値観を見極めながら、自分の価値観をぶれさせないことが、すべての成功の秘訣なのだろう。 |
スポーツドリンクはアスリートが効率良く水分補給と疲労回復できるように作られた飲料で、お茶や水に比べ格段に糖分が多い。そのためアスリートではない一般人が熱中症対策と称して飲みすぎると肥満の原因になり、子供が飲み過ぎた場合歯のエナメル質を溶かし虫歯の原因になる。 私の知人に小児歯科の先生がいて、彼女は毎年夏になると決まってこの話をする。 熱中症対策で朝から自分の子供にスポーツドリンクを何本も飲ませる母親が多いのだそうだ。スポーツドリンクのボトルに書かれた注意書きを見たことはないが、(私は飲まないから…)ちゃんと表示していなかったらアメリカだったら訴訟の対象になるんだろうな…。 そんなわけで、私の知人の歯医者は、夏休みということもあるが、この時期結構忙しいようだ。 |