職場の近くにあたらしくできた本屋で、欲しい本を探してみたがなかった。 それっぽいコーナーすら見当たらなかったので、場所ごと見落としているのかなとおもってレジに聞こうと近寄ったとき、なんとわたしが10代のころバイト先で片思いしていた男性が働いていたのを発見してしまった。 あわてて離れたが、あらためて帽子を目深にかぶり少しだけ近づいて名札を確認。間違いない。超びっくりした。 しかし片思いといっても決してその思い出は甘酸っぱいとかほろ苦いなんてものではなく、苦々しいものでしかないため無言でその場を去った。 しかし先日は飲み屋街でこれまた数年前にちょっと好きだった人とばったり会ったし、なにこれはいよいよ近づいているのか。死期が。 それはそれで、こうして思い起こしながら死んでいくのも悪くないけど絶対に会いたくないっていうかそいつこそ生きてなきゃいいけどなっていうやつも数人いる。 |