「幸せはごく普通のことの中にある。考えすぎたり、動きすぎると、幸せはどこかへ行ってしまうのだ。何ごとも度が過ぎると、何が本当に大切なのか、わからなくなってしまう。宗教家達は、幸せは愛に満ちた心と、信心と、希望、そして善行と人に親切にすることによって実現すると説いている。これは、確かな事実である。このような生き方をすれば、バランスと調和は大体は実現することだろう。それがすべてのものと一体化した状態なのだ。今日では、それは、もう一つの意識の状態と言われている。人間が地上で生活している間は、こうした自然の状態にいないかのように見える。愛と慈悲と誠実で自らを満たし、清らかな己れを感じ、病的な恐れを取り去るために、人は、このもう一つの意識に到達することが大切である。」 (『前世療法』 ブライアン・L・ワイス著 山川紘矢・亜希子訳 PHP研究所[文庫]刊より) |
「このもう一つの意識の状態、つまり、別の価値観の世界に到達するにはどうすればよいだろうか? 一度この状態に達したら、その状態をどのように保ってゆけばよいのだろうか? 答えはとても簡単そうに見える。しかもどの宗教でも同じように言っている。人は死なないということがわかることだ。私達が生きていることは、私達の学びそのものなのである。私達は、今学校で学んでいるのだ。己れの不滅さえ理解できれば、こんなに簡単なことはない。………人の命は永遠であることは、たくさんの証拠もあり、またこの思想は長い歴史を持っている。それなのに、私達人間は、自分自身に対し、なぜこんなにひどいことばかりしてきたのだろうか? 自分が得するために、他人を踏みつけにするようなことを、どうして私達は、やっているのだろう。そんなことをすれば、試験に落ちるだけなのだ。人はそれぞれ、早さは違っていても、結局はみんな同じ場所に行き着くのだ。誰一人として、他の人より偉いということはない。人はみんな平等である。」 (『前世療法』 ブライアン・L・ワイス著 山川紘矢・亜希子訳 PHP研究所[文庫]刊より) |
「今まで学んだことをよく考えてみなさい。頭の中ではすでに答えはわかっているけれど、その答えを体験によって具体化する必要がある。概念を感情として味わい、何回も実際に反復練習することによって、潜在意識のレベルに永久にすり込むことがすべての鍵なのだ。日曜学校で教えられたことを暗記するだけでは十分ではない。行動の伴わない口先だけの話は何の価値ももたないのだから。」 (『前世療法』 ブライアン・L・ワイス著 山川紘矢・亜希子訳 PHP研究所[文庫]刊より) |
『さあ/\年限はさあ/\めん/\これだけ経ったと思わんよう。深きは深きの心の理を定め。………さあ/\一代は一代の苦労を見よ。長々の苦労であった。二代は二代の苦労を見よ。三代はもう何にも難しい事は無いように成るで。なれど人間はどうもならん。その場の楽しみをして、人間というものはどうもならん。楽しみてどうもならん。その場は通る。なれども何にも“こうのう”無くしては、どうもならん事に成りてはどうもならん。………めん/\の勝手心が難しいてならん。何程尽せども果たさにゃならん。』(M22.03.21 おさしづ〔神様のお言葉〕) |
「愛について、慈悲について、信仰について読んだり話たりするのは簡単だ。しかし、それを実際に行い感じるためには、ほとんどの場合、もう一つの意識のレベルに達する必要がある。これは、薬やアルコール、または異常な感情の高まりなどによって引き起こされる一時的な意識状態とは違うものである。もっと恒常的なもので、知識と理解によって到達できる状態なのである。そしてそれは実際の具体的な行為と実行によって実現されるものなのだ。それにはほとんど神秘的な何か(例えば精霊に導かれているという感覚など)が必要であり、日常のレベルのごくあたり前の生活態度にまでもってゆくことが大切である。」 (『前世療法』 ブライアン・L・ワイス著 山川紘矢・亜希子訳 PHP研究所[文庫]刊より) |
「誰一人、他の人より偉大な人はいない。すべての人は平等であるということを理解しなさい。またそう感じなさい。他の人々をたすけなさい。我々はみな同じ一つの船を漕いでいる仲間同士なのだ。協力してオールを引かなかったら、この世は恐ろしく孤独な場所になってしまうだろう。」 (『前世療法』 ブライアン・L・ワイス著 山川紘矢・亜希子訳 PHP研究所[文庫]刊より) |
別の夜、私は夢の中で問いかけていた。 「あなたはいつも、すべての人は平等だと言っていますが、それは明らかに事実と相反していると思います。徳の高さ、自制心、財産、権利、能力、才能、知識、数学の実力など、どれも不平等ではないですか?」 答えは、例え話で返って来た。 「それはいわば大きなダイアモンドが、それぞれの人の内に見つけられなければならないということなのだ。直径が30cmの大きなダイアモンドを想像してみなさい。そのダイアモンドには、1000個の面があるが、そのどれも泥や油にまみれている。一つ一つの面が、キラキラと輝き出し、虹の光を反射するようになるまで磨いてゆくのが、魂の仕事なのだ。」 (『前世療法』 ブライアン・L・ワイス著 山川紘矢・亜希子訳 PHP研究所[文庫]刊より) |
「今、ある人々は、己れのダイアモンドの面を綺麗に磨いて、キラキラと輝いている。またほんの少しの面をやっと磨いただけの人もいる。そのためにまだあまり輝いてはいない。しかし、どの人もその胸に1000個の輝く面を持つダイアモンドを持っているのだ。そのダイアモンドはどれも完全で一つの傷もない。人々の間の差は、ただどれくらいの面をすでに綺麗にしたかということだけなのだ。しかし、どのダイアモンドもすべて同じで、しかもすべてが完璧なのだ。すべての面が美しく磨きあげられ、虹の光の中で輝いている時、ダイアモンドは本来の純粋エネルギーへと戻ってゆく。光だけが残る。それはまさに、ダイアモンドが作られるまったく逆のプロセスであり、すべての圧迫が解放されるのだ。純粋エネルギーは光の七色の中に存在する。そして光は、意識と知恵を持っている。そして、すべてのダイアモンドは完全である。」 (『前世療法』 ブライアン・L・ワイス著 山川紘矢・亜希子訳 PHP研究所[文庫]刊より) |
「………私達の知識を他の人々と分かち合わなければならないということです。私達はみな、今活用している能力よりも、ずっと大きな力をもっています。ある人々はこのことを、他の人達よりもずっと速く学びます。ここまで来る前に、あなた方は自分の欠点に気がつかねばなりません。もしそれを怠ると、次の人生に、その欠点を持ち越すことになります。自分でため込んだ悪癖は、肉体を持っている時にだけ、取り除くことができるのです。マスター達が私達の代わりにやってくれるわけではありません。もしあなたが争いを選び、しかもその癖を取り除こうとしなければ、それは他の転生に持ち越されます。そして自分は、その問題を克服することができると自分で決めた時には、もはや次の人生に持ち越すことはありません。」 (『前世療法』 ブライアン・L・ワイス著 山川紘矢・亜希子訳 PHP研究所[文庫]刊より) |
「また、私達は自分と同じバイブレーションをもつ人どだけ、つき合っていればよいというわけではありません。自分と同じレベルの人に魅かれるのは、あたり前のことです。しかし、これは誤りです。自分のバイブレーションと合わない人達とつき合うことも、必要なのです。このような人々を助けることが大切なのです。」 (『前世療法』 ブライアン・L・ワイス著 山川紘矢・亜希子訳 PHP研究所[文庫]刊より) |