π(円周率)の話題というと記憶のギネス記録更新がポピュラーであるが もう一つコンピュータを使った計算の記録が知られている 前者は日本人の年輩の方が10万桁を超える記録を持っており現在も更新の意欲に燃えている そして後者に関しては、ついこの間までは本学の計算機センター(略称)の スーパーコンピュータが記録を有していた これは、かの有名な蓮舫議員の「世界一になる理由は何があるんでしょうか? 2位じゃダメなんでしょうか?」 で事業仕分けの是非が物議を醸したトップクラスの計算機である この記録は長く維持できないし塗り替えられるのも宿命であるが 桁数の記録は速度を問わなければ理屈の上では個人でも塗り替えられる これを仏の技術者が本当にやってしまったから凄いし話題になるのである 大学の研究室などでは数億の予算で実現されるスパコンレベルの計算速度を 用途を特化したボードコンピュータで数十万の予算で実現させるが、 これは天文シミュレーションなどそうした速度が要求されるからである 時間を掛けて計算すればよいのならば極端な話しPCでも良いわけである スーパーコンピュータを用いる場合には使えるのは精々連続して3日程度であるから その間に検算までを終わらせる必要があるがPCならば何ヶ月でも独占できるから 暴走だけしなしように管理して回し続ければ記録は抜けるのである 実は世界記録の中にはこうした国家プロジェクト規模のハードを日曜大工や趣味の工作 レベルで超えたり、超人や天才を地道な努力や根気と忍耐で上回れるものが幾つもある こうした事実は仮に分かっても実際に取り組むには相当の勇気が要るだろう しかしながら、本当にやってくれる人が現れると凡人、 庶民にとっては全く関係ないながらも何となく心の励みになる と考えるのは決して私だけではないだろう |