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SOLILOQUY

ひとりごと

 
July 23, 2014 12:43:13

手紙

カテゴリー: 日記
私は、ある財団に手紙を書こうとしている。それは、おそらく日本で初めての自然保護財団である。明治時代に日本の農業振興のために活躍したある政治家が設立を提唱し、以後家族がその意志を継いで今に至る。
接触の目的は、財団の創始者が残したもののなかに私たちの町にあったとされる国営農園の写真や関連資料がないか尋ねるためである。いかんせん100年以上前の記録は私たちの町のなかでは見つかっていない。
明治時代には、凄い役人がいたものだ。10代で英語辞書の編纂チームに参加し、20代の初めで日仏後辞典を作り、渡仏、渡米を繰り返し、死ぬまで日本中で日本の未来を見据えた農業の発展に力を注いだ。こんな財団創設者のような政治家は現代見当たらない。

戦争という影の時代はあったけれど、当時の偉人のおかげで今の日本があると思い知る。

そんな血を引く財団に書く手紙に失礼があってはならない…。絶対に返事をいただきたい…。と、言う思いが重すぎて、なかなか筆が運ばない。