たとえツラくて苦いものであっても、忘れたり、新しい思い出で上書きしたりしたくない。 『思い出』と『記憶』。 頭の中での保存場所はキット違う。 学生時代に覚えた化学反応や定理は忘れて消えてしまうけど、思い出は頭の隅に一生留まっている。 たとえ何年たっても、 どんな新しい思い出が積み重なっても…。 思い出は忘れたくても忘れられない。忘れたつもりでも、いつかふいに浮かび上がる。 だったら、 ツラくて苦い思い出でも忘れようとせず、いつまでも覚えておかなきゃいけないと思うんだ。 あの頃の弱いくせに強がりだった自分のココロを悔い改めるためにも…。 |