1週間前のことだ。 早朝に目が覚めることが多かった。 朝、ニュース番組を見ようとするとマスターズの放映があった。 ゴルフに対しては若いころか「年寄りの道楽」と自分に言い聞かせつつ、まるで興味がない。 気軽にできないのが最大の理由だが、一度やり出すとのめり込みそうで意識して遠ざけているかもしれない。 それはさておき、放送画面の鮮やかさについ見とれてしまう。最近、風景を扱う番組はこの種のものが多い。去年、安くなった折ちょっと大き目のプラズマTVを購入した。言い過ぎかもしれないが目前に居るかのような錯覚を起こすほどだ。 (長年使用してきたプロジェクターが去年お亡くなりになった。画質はかなり粗くTVに劣っていたが、にわか映画館の雰囲気だけでもとずっと愛用してきた。) 数少ないアナログ機器がまた一つ身の回りから減ったのは、寂しい限りだ。 とはいってもデジタルHDの臨場感あふれる映像美には舌を巻く。カセットテープからCDに変わったときの衝撃を思い出すようだ。 マスターズの話だが、日本人の片山が孤軍奮闘している。大舞台の圧力に呑まれる選手もいる中たんたんとプレーしている。最終日に残った選手も終盤が近づくにつれ、重圧で崩れる選手が増える。最後まで実力を出し首位争いの一角に残る健闘したのは脱帽する。 堂々たる4位だ。(日本人史上最高位) WBCでの日本の優勝ほど目立たないが、個人的にはこちらの方が偉業であると思う。 精神力というのは日常訓練で培われるし、また、それ自体を高める努力をしないと「ここぞ」に後悔を残す。 かつて得意分野だった競技、その他の競技でここしばらく日本が世界に通用しないことが多い。 相手側の技術力、身体的な優位性もあるだろうが、なにより見る側に興味を沸かせない。なぜか? 以前、旧共産圏があれほど強かったのは、どんな状況下でも自分を保てる絶対的な自信を持ち合わせていたからではないだろうか。 ゴルフに興味ないが、片山選手おめでとうございました。 |