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自然派の気ままに一言

 
2009-04-06

エゴと迫害

カテゴリー: 日記
他地域と比べ日本は孤立した島国、少数民族という特殊性がある。
一方、世界地図を見ると数え切れない宗教、民族が隣接・混在しているところが多い。
このため有形・無形の遺産にそれぞれの文化・歴史が複雑に重なっている。

世界遺産のあるスペイン アンダルシアの伝統・民俗音楽について特集していた。かの踊り子で有名な文化、フラメンコ。18世紀末にそこにいたイスラム教徒により発展したとされ、たどるとキリスト教による迫害の歴史のなかで生まれたとされている。
そこにいたイスラム教徒は改宗を強要され土地に留ること、さらに北アフリカへと逃れることを余儀なくされた。
人々は生活文化・歴史を守り続け、その一つである伝統音楽を守り続けた。

フラメンコは独特の踊りに目を向けがちだが、民族色の強い音楽である。言葉に歴史そのものへの思いがあり、悲痛な叫びが込められている。
個人の夢、愛、また、一過性の趣向ではなく、土地を奪われ迫害されたことに対する民族の思い、叫び、誇りなど。
画面を通してではあるが、なんだかそこにある奥深いものが伝わってくる。演奏場面では人の魂の叫びという表現をしていた。
それが抑揚のあるリズムとなり、踊りの力強さとなっているのだろう
(よく情熱と喩えられるその中にこういった様々な思いが入っているのだろう。)

思うに日本人にはこういった民族的なもの、心の拠所とするものがあるのだろうか。つまらないことをふと考えてしまった。
都合の良い面だけに目を向け、簡単に多くのものを捨ててしまったのではないか、元々そういう強いものを持ち合わせてないのだろうかと。

形ある遺産はどうだろう。
建造物を見るとき、どうしても外観に目を奪われがちだ。創られるに至った過程にある主体側に陽が当たるが負の面には中々目が向けられることがない。例えば、城そのものに足を向けるが城郭にある生活施設、拷問施設など背景をなすところは見落とされがちだ。

やはり全てひっくるめて歴史、いろんな人の思いを知るとまた別の見方ができるだろうとちょっと考えてしまった。

近くで欧州の雰囲気を見ようとすると旧イギリス領の香港、旧ポルトガル領のマカオがある。何れも中国返還前のことなので最近の事情は分からない。観光目的で訪れたわけではなかったが、マカオはその雰囲気は味わえると思う。
(小さな町なので歩いて散策できる。西洋人と東洋人のハーフも多く、端正な顔立ちに驚いたのを覚えている。)
一方、香港は町がごみごみした上、近代化が進んでいるのであまり好まない。観光客には悪いが日本人買い物観光客にはうんざりだ。