私たちは、自分で自分に与えるべきいくつもの問題(人生の課題)が、人生の最適な時期に生じてくるように、いわば「自動発生装置」をしかけておきます。その問題が生じた時に、「良心的な、愛のある、前向きの解決方法」を選ぶか、逆に「良心的でない、愛のない、後ろ向きの解決方法」を選ぶかという、大きく二通りの選択肢を用意しておくのです。それら多数の問題のそれぞれの選択肢を分かれ目として、私たちの人生は、まるでフローチャート(枝分かれ図)のようなしくみになっているわけです。 そして、その問題に直面した自分が、ここで「良心的な、愛のある、前向きの解決方法」で対処することを選ぶことができた時、私たちはその問題をみごとに解いたことになり、成長の階段をひとつ上がることができます。もしも、そこで「良心的でない、愛のない、後ろ向きの解決方法」を選んでしまった場合には、依然としてその問題は残ったままで、さらに厳しい試練に直面するようなしくみを用意しておくのです。(『生きがいの創造』 飯田史彦著 PHP研究所刊 20世紀版より) |