今年の4月。 トヨタ自動車が富士重工業への出資比率を高めたのを期に共同で後輪駆動の小型スポーツカーの開発を始めた。 日経新聞や業界紙でも大きく取り上げられ、その後、自動車雑誌などでも予想記事などが出て話題になっていた。 それが今朝の日経新聞では「新型スポーツ車投入を先送り」の記事。 このクルマが発売になったら購入を考えていたので、個人的にはかなりがっかりした。 私が免許を取った頃はバブル景気の真っ只中。 今考えれば「こんなクルマ、誰が買うの?」っていうような使いにくくて中途半端なクルマでも飛ぶように売れた。 ちょうどその頃、カローラ系では最後のFR車となったAE86も前輪駆動に。 その後も後輪駆動車は発売になっていたが、オシャレ方向に振ったオープンカーだったり、大排気量の普通車ばかり。 比較的安価で軽快に走る小型のスポーツカーは次々に姿を消していった。 基本的にへそ曲がりな私は、それでもわずかに残った5ナンバー枠のスポーツカーにこだる。 SW20、そして今のGC8Dへ。 こんな時代背景だから、スポーツカーの需要は確かに低いかも。 それに最近の若い人はクルマにあまり興味が無いみたい。 私はそんなに若くはないが、今売っている車でお金を出してまで欲しいと思うクルマは、正直言って無い。 クルマ離れは何故起きたのか。 メーカーがユーザーの本当に欲している物を把握しきれていないのも一因だろう。 でも、それだけじゃないと思う。 少なくとも日本では。 クルマを所有するのに、まるで悪い事をしたのかと錯覚するくらい、多種多様の覚えきれないほどの税金。 そして道路特定財源という燃料への二重課税。 来年度の自動車の需要予測が発表になった。 これは31年前の水準だとか。 31年前からも、ずっと道路を作り続けてきて、まだ「道路が足りない」という政治家。 クルマの販売台数はどんどん減ってきているのに。 景気の悪いのを政治のせいにしたくないけど・・・、 ブレーキペダルを踏まれたままでは、走り出したくとも走れないんだ。 |