NHKスペシャルでONの時代が放送してました。 長嶋は天才型、王は努力型、タイプの違う両輪。 人気と実力であの巨人黄金時代を築いていきました。 感覚的な長嶋より王なら自分でも少しは近づけるのではと目標にした選手たちは多いと思います。 王は世界的にも尊敬されていて大リーガーたちは握手やサインを求めてきます。 ホームラン記録も偉大だが人格者としての素晴らしさが世界に知れているのでしょう。 一方、いわゆるひとつの長嶋節も有名ですね。 数え切れずにあると思うけど一つの逸話を。。 監督時代に相手チームの対戦前のミューティングで「みんなも相手のデータのことは 耳からタコが出るほど聞いてると思うが。。。」と言いました。 真剣に聞いていた選手たちも笑うに笑えず困ったことでしょう。 番組の中で王が死球を受けて長嶋が本塁打を打った話がありましたが詳しい解説をすると。。 阪神の投手はバッキーで王に2球続けて顔の近くに投げました。 実は前の打席でもお腹に死球を受けてます。 さすがの王もマウンドのバッキーへと歩みよります。 今のルールなら危険球即退場ですがこれが乱闘となり王の師匠である荒川コーチが 一番に飛び出しバッキーはこの時右手指を骨折し結局これが元で翌年引退しています。 (バッキーの右ストレートが荒川コーチの顔面にHIT!) 代わった阪神の投手がお返しか緊張のあまりなのか王の頭部に! タンカで運ばれる王。 (王はわざとじゃないだろうと言ったという。) 騒然とする巨人軍ベンチ。 怒号や歓声で大騒ぎの観客たち。 そのなかで一人だけらしくなく静かに集中してる長嶋がいました。 ゆっくりバッターボックスに立つミスター。 カーーン! 一瞬静まるスタジアム。 ボールがスタンドに吸い込まれると球場は興奮のるつぼへ。 その一振りは長嶋が王に捧げた伝説的なホームランとなったのです。 野球は時に絵に描いたようなドラマを生むのでした。 |