個性と言うものは、その人が他より優れたものをどれだけ身に付けているか・・・ではなく、何が欠如しているか・何が足らないか・何を無くしたかによって育まれると考えたほうが理解しやすい。普通の人が当然持っているものを持たずに生まれてくる人もいるし、一生続くだろうと思っていた幸せが突然反転する事もある。その場になって大切なのは、どれだけ短時間でその足らない状況を咀嚼し、それまで自分が気付かなかった自分の内にある隠された能力を働かせて補っていくか・・・そこのところに時間をかけ過ぎるとその人らしさが育たない。 美しい顔・完璧なプロポーション・爽やかな話声・ショパンなみの音楽センス・ピカソばりの絵心・アインシュタインに匹敵する頭脳・ビルゲイツのようなお金持ち・人に優しく・自分に厳しくおまけにストレスもないなんて人・・・先ずいない。なにかかが欠けているから、その人らしさが生まれてくる。 足らないということは、自分が悲しむべきことでも周りの人がとやかく言うことでもない。その人がその人らしくあるために大切なことだと思う。 如何せん自分が自覚してないと、周りに突っ込まれたり哀れみを受けることもあるかもな・・・どんな時でも自分は被害者ではなく、誰とも違う個性ある主人公であるべきなんだと思う。 |