沢でこの日初めて先行者、すれ違う人を見かけました。
この下ってくる人がくせ者でした。
沢の登山道はわかりにくく、先行者を見ながら登っていましたが、
下ってくる一団と鉢合わせし、しばらく止まることに。
先行者は視界から消えました。
道がわからなくなり、沢筋が二つあるところで悩んでいると、左ななめ上からおばさまが降りてきます。
当然、降りてきた方が登山道だと思いこみ斜面を登りますが、
なんだかおかしい。
20mほどがんばって登ると、谷が細くなって崖になってしまいました。
間違えたと気づいたときには、けっこうな高さまで登っていて、落ち葉で足下滑るし、蜘蛛の巣にだらけになるわで大変でした。
落ちたら無事ではいられないという状況で、頭に遭難の二文字が浮かびました。
冷や汗をかきながら元の場所にもどると、直進方向の沢に道が続いていました。
濡れるのがいやでおばちゃんは迂回したルートできたみたいです。
自分の確認不足もありますが、まぎらわしい。
ようやく沢を登り切ると木の根っこの出っぱった登山道になり、
山頂へつづく急で苦しい階段を登り切るとようやく頂上へ到着です。
階段がきつくて足下をずっと見ていたので、もうすぐ頂上だなという高揚感はなしに唐突に山頂に到着でした。
途中で迷ったこともあり、登山口から2時間かかりました。
頂上はやっぱり気持ちいい。疲労感がつかの間ですが、なくなります。
秩父の山々がみえて眺めもよく、山々の緑が気持ちいいです。
4人ぐらい登山者がいましたが、おやつを食べて30分ほど休憩するうちにみんな降りてしまい、一人取り残されました。
いま思うと、間を空けて一緒に降りれば苦労せずにすんだのにと悔やまれます。
その三につづく。 |