acchan.com恋愛お見合い - 無料の婚活サイト  どなたもログインしてません  

いわとふ日記

   | 1 |
2010-07-11

棒ノ嶺登山その一

カテゴリー:
土曜日、埼玉県飯能市の棒の嶺という山に登りました。

ホントは友人と違う山へ登る予定だったのですが、前日の天気予報が雨だったので予定をキャンセルしました。

土曜の朝起きてみると予想外にいい天気。

土曜日はキャンセルだと友人達にいってしまった手前、誘いづらく、
一緒に行く予定だった友達の一人はアミューズメントパークで徹夜で遊んでしまったので、一人で気になっていた山に行くことにしました。

このときはまだ、単独行で苦労することになろうとは思ってもみませんでした。

棒の嶺という山は標高は969m、ゴルジュという岩壁に挟まれた谷を登っていく、ちょっとした沢登りが体験できる登山道です。

さわらび温泉の駐車場に車を止め、ダムの近くにある登山道まで歩いていきます。
ダムを見ながらしばらく歩き、

登山道にようやく到着。

午後1時から登ろうとする人はいないのか、人の気配がありません。
道に倒木はあるし、
岩で片側は崖、転んだらちょっとまずいなと気を引き締めました。

20分ほど歩いたところでこの山のハイライト、沢登りの入り口です。

水が流れている沢をジグザグに進んで、ときには沢の石をつたって登っていきます。

ここで最初のピンチにたたされました。

その二につづく。
2010-07-11

棒ノ嶺登山その二

カテゴリー:
沢でこの日初めて先行者、すれ違う人を見かけました。
この下ってくる人がくせ者でした。
沢の登山道はわかりにくく、先行者を見ながら登っていましたが、

下ってくる一団と鉢合わせし、しばらく止まることに。
先行者は視界から消えました。

道がわからなくなり、沢筋が二つあるところで悩んでいると、左ななめ上からおばさまが降りてきます。

当然、降りてきた方が登山道だと思いこみ斜面を登りますが、
なんだかおかしい。

20mほどがんばって登ると、谷が細くなって崖になってしまいました。
間違えたと気づいたときには、けっこうな高さまで登っていて、落ち葉で足下滑るし、蜘蛛の巣にだらけになるわで大変でした。

落ちたら無事ではいられないという状況で、頭に遭難の二文字が浮かびました。

冷や汗をかきながら元の場所にもどると、直進方向の沢に道が続いていました。
濡れるのがいやでおばちゃんは迂回したルートできたみたいです。
自分の確認不足もありますが、まぎらわしい。

ようやく沢を登り切ると木の根っこの出っぱった登山道になり、

山頂へつづく急で苦しい階段を登り切るとようやく頂上へ到着です。

階段がきつくて足下をずっと見ていたので、もうすぐ頂上だなという高揚感はなしに唐突に山頂に到着でした。
途中で迷ったこともあり、登山口から2時間かかりました。

頂上はやっぱり気持ちいい。疲労感がつかの間ですが、なくなります。
秩父の山々がみえて眺めもよく、山々の緑が気持ちいいです。

4人ぐらい登山者がいましたが、おやつを食べて30分ほど休憩するうちにみんな降りてしまい、一人取り残されました。

いま思うと、間を空けて一緒に降りれば苦労せずにすんだのにと悔やまれます。

その三につづく。
2010-07-11

棒ノ嶺登山その三

カテゴリー:
山頂からしばらく下ると運命の分かれ道、岩茸石の三叉路にきました。

もと来た道をそのまま帰れば、何事もなく下山できたのでしょうけど、
一度通ったところを帰るのもつまらんと思ってしまい、尾根づたいの登山道で下ることにしてしまいました。
この判断が大きなミスでした。

途中までは、道もわかりやすく快調に下れました。
斜面の勢いにまかせて下ってしまい、ふと気づくと辺りは倒木だらけで踏み固められた形跡のない場所にきていました。
木立のすき間が道に見えてしまい、やばい状況です。

引き返せばいいものを、なおも進むと杉も生えない急斜面と薄暗い杉林に前を遮られ、完全に迷ったことを悟りました。
コンパスと地図を見比べるも目標物は何もなし。
どこにいるのかさっぱりわかりません。

引き返すために登り始めましたが、水の残りはペットボトル半分で、
汗かく登りでは心細い量しか残っていません。

携帯の電波を確認するとアンテナが立っていたので、
最悪の場合、連絡は着きそうですが、遭難を現実的なものとして認識するようになりました。

携帯の電源を切って、万一に備え、
なおも登り返していくと、踏み固めてられた道らしきもの見つけました。

確信はなかったのですが、コンパスで方向を確認しながら慎重にその道を進むと、崩れかけた木製の階段があらわれ、やっと安心できました。

ルートに戻れたとはいえ、なおも厳しい下りがつづきます。
5時近くで山に登る人もいないだろうし、山頂を出発したのは僕が最後だったので、うしろからも誰もこないでしょう。

足をひねったりして動けなくなると、携帯で助けを呼ばざるえない=遭難という状況はかわりません。

慎重に、大きめな段差は手をついて絶対転ばないように気をつけて降りていき、やっとのおもいで人家のとなりの登山道入り口まで降りることができました。

今回は山の怖さを存分に知ることができた貴重な経験でした。

初心者は一人で山登りは行かないこと。
地図は随時みること。
迷ったら進まないで引き返すこと。

いつか読んだ本に書いてあったことを実地で学んだ登山となりました。

完。
   | 1 |