土曜日にアルバカーキからサンタフェ終着のレイルランナー(列車)で1時間強かけてサンタフェに行く予定だった。幸い、仕事の同僚も行くとのことでレンタカーで訪れることとなった。 朝8時に出発したが外は霜がかかり、遠くが見えない。零下7℃だ。(体感はさらに低い) 高速25号線でほぼ一直線に北上する。周りは地平線上に雪がまばらだ。サボテンと農家が時々見えるが、他にはこれといって目に付くものがない。 1時間強のドライブでようやくサンタフェに到着。この辺りは景観保護のため、アドビ建築の類の建物ばかりで、その他景観を損なう建物、奇抜な建物が建てられないそうだ。 まだ9時過だが、シーズンOFFの時期とあって観光客もまばらだ。市内は観光名所が中心部にまとまっていて1日あれば十分歩いて回れる。(芸術面は興味が無いというか良く分からない) まず、最寄のロレットチャペルを訪れる。礼拝堂の中に「奇跡の階段」と呼ばれる螺旋階段がある。支柱がなく、これは現代の技術でも建造困難とされている。隣接する土産物屋のそばに1セント(1ドルの1/100)を縦長の楕円形につぶし(元の文字は全て消える)、新たに絵と文字を刻印する機械があった。 加工料50セントと加工する1セントを同時に入れると、奇跡の階段の絵と上部に「Loretto Chapel」の文字を、下部に「Santa Fe」の文字を刻印してくれる。硬貨を勝手に加工できるのがなんともアメリカらしい。 すぐ近くにアドビ建築でアメリカ最古の家と最古の教会がある。道路沿いに「The Oldest ・・・」の看板があり、教会の方が見つかったので記念撮影。家の方は分かりづらく教会より少し奥まったところにあった。褐色の建物が並んだ中にあるうちのごく小さな建物で、看板がなければ見過ごしてしまう。よく観察すると藁?と土で塗り固められており、一部は剥がれ落ち、中のレンガがむき出しになっている。記念撮影。 共に何の変哲も無い建物で、これといって感動を覚えるものでもなかった。 市内中心部へ戻ると、一際大きな教会が現れる。アメリカ最古の聖母像があるセントフランシス教会だ。市の顔となるだけあって、大きな教会だ。ちょうど結婚式の最中で人が集まっていた。身近な人たちだけの式なのか、日本みたいに誰彼といった様子ではない。 いつの間にか人が集まって、ごく身近なもので喜びを分かち合う感じだ。(体裁で猫も杓子もといったどこかの国と大違いだ。つい愚痴っぽくなったが気にしないでほしい。) プラザと呼ばれる中心広場のそばにネイティブアメリカン(インディアン)の露店が軒を連ねる。ほとんど身に着ける装飾品が多い。インディアンの生活に協力?もっと大袈裟に言うと文化保護のためにと青緑色の石をひもを通したネックレスを購入した。身に付けると同僚が皆、笑っていた。(また、つまらないものを買ってしまった。元々、体に身に付けるものは苦手で、同様に水晶、玉をぶら下げていたこともあったが、いつの間にか外していた。) ここでコーヒーブレイクとばかりに近くのCAFÉに入る。 飲み物のほかにケーキ、パンなど甘味どころが陳列されている。コーヒーを飲んだが、他のメンバーはパンを注文していた。とにかく量が多い。見ているだけで気分が悪くなるほどだ。クロワッサンも見たことの無いサイズだ。(ただ味はいい) 店を出ると隣にコンビニ風の土産物屋があった。Tシャツ、飾り物その他、土地の名産品があり、瓶詰めされた果物ソース?が目に留まった。ラベルにピーチ、パイン、マンゴなどとかかれてはいるが、特産のチリ(赤、緑があり特に緑は辛い)マークがついてある。 店員に聞くとジャムだという。興味津々とばかりに1瓶ストロベリー チリ味を購入。味の程やいかに。 街を散策していると、玄関の軒先にチリの束を干しているところが多い。一見、飾り物と間違うほどだが良く見ると整然と束になっているチリだ。やはり妙に建物と一体化している。記念撮影。 最後に博物館見学の予定だったが、自分含め誰も興味ない様なので入口まで来て引き返した。 午後をまわったので、昼食を取ることにした。ギャラリーが立ち並ぶ中、偶然、店の切れ目から中庭に入った。頻繁に客の出入りがあるので中を覗くと、テーブルが数十席あり洒落た内装だ。入口からは想像できない広さだ。ニューメキシコ料理らしく雰囲気がいいので入ることにした。(単純) テーブルは20~30分待ちだが、バーカウンターなら空いてるとのことなのでカウンターに座った。手っ取り早く目についたチキン料理を注文した。ほどなく、パンと鳥の刻んだ肉、インゲン豆、チーズ、ブルーコーンチップ*をチリソースに漬け込んだ料理が出てきた。10ドルぐらいでやはり食べきれないほどの量だ。味は可もなく不可もなくといった具合だ。 *ブルーコーンは粒が青い(どちらかというとイカ墨の着色と間違うような黒っぽい色?)トウモロコシ この店は人気店らしく客足が途絶えず食事時になると30分~1時間まちだった。外に観光客が少ないにもかかわらず、なぜかこの店には人の出入りが多かった。料理の価格は比較的安く、歴史も古いようだ。(店内に創業当時の写真が飾ってあった。) 写真は後日載せる予定。 |