日本の童話で 鶴の恩返しというのがあったが 鶴が矢が刺さっていたのを 助けてもらって 人間になって若者と結婚して 結局は若者から去っていくのだが ここで言いたいのは 動物が人間になったということだ。 西洋では逆に 人間が動物になる話が多い。 グリム童話でもそうである。 ではイヌイット(エスキモー)は どうかというと 動物が人間になる話もあれば 人間が動物になる話もあるのだ。 人間と動物の境界があいまいなのだ。 それだけ日常生活が動物と密着しているのだ。 犬ぞり生活が出来ないと 狩猟生活は出来ないし 獲物が取れなければ 飢え死にしてしまう。 遺伝子を残そうという 意識は性生活でもそうであるし 誰彼かまわないということだろうか。 イヌイットの生活を色々と 知るうちに 自分もそうなったらな。 とも思いはじめたとではなくて 生きている環境がそれほど苛酷なということだろう。 都会の生活で 生きている社会とは かなりの違いがあるだろう。 師走でなにかと忙しい。 イヌイットは何を感じているのだろう。 極北の世界で 昼のない季節に入って 何を感じているのだろう。 |