昨夜、車で山道を走っていて夜景で有名な展望台の下を通っていると、若い二人ずれが私の車に手を挙げヒッチハイクのように止めようとした。 町に下りる方向とは逆向きに走っている私は、これから道路を照らす街灯もなく携帯電話の電波も届かない山中に向かっている。 一瞬、この二人に襲われたらどうしようと思い、通り過ぎた。 夜景を見に来て暗くって、歩いて下りるのが恐いから車に乗せてもらいたいというなら分かるが、町に不案内な観光客が町とは逆の方向に向かう車を停めるのは何故だろう。 私の前後の車も止まらずに通り過ぎた。 さて、あなたならこの場合どうする? |
前だけを向いて歩いていたら、大切なものを失っていくように思う。 たまに立ち止まって、今まで歩いてきた道を振り返ることが大切に思う。 私の町は、もうすぐ震災20年を迎える。 それぞれの人が、なにか一つ誰かに伝えておくことがあるはずだ。 そんな思いで、この一週間を過ごしてみたい。 |
昨日の仕事の帰り、いつもの駅の改札を抜け駅外へ出ようとした時、改札機の出口付近で一人の男性が立ち止まった。私は、体が肩が当たるかも知れないと思いながらも、真っ直ぐ進むしかないと考え、そのまま前進した。案の定触れる程度に肩と肩が当たったが、お互い様だと思って突っ切った。 後ろから“なんや、自分から当たっておいて…黙って…フニャフニャ○○○○○○”と叫ぶ声が聞こえた。私は振り返らずに家路についた。 世の中、お互い様だと思わない人が多いようだ。殴りかかられないように、これからは笑顔で謝ることにしようと思った。 |
“人間はみんな、良い人なんだ。 罪が悪いのだ。 そして、人はみんな罪人だ。” 知人が言った言葉を、 ふと思い出した。 悪人ではない彼が、私を裏切ることがある。 私も約束を守れないことがある。 私も彼も、思わずして、他人に迷惑をかける事がある。 そう思うと、許せる気持ちが湧いてくる。 |
昨日、マダムの店で珈琲を飲んでいると、隣の席の店の常連の女性が、私に自分で描いた絵を見てアドバイスしてほしいと言ってきた。 プロではない私は、当然お断りしたのだが、それでもひつこく言ってくるので… 他人から上手いと思われる絵は、頭で描くんです。 他人の心を動かす絵は、心で描くんです。 どちらも見えているそのままを描くのではないのです。 あなたは、どちらが描きたいのですか? と答えてみた。 すると…えらく感激してくれたのだが、私には彼女が理解できたとは思えない。 それでも、私になにも言わなくなったから、私としては正解である。 |
昨晩もマダムの店で珈琲を飲んでいたら、8年前のほとんど同じ時期に私と同じ大動脈解離になった男性がやってきた。彼は一回り上の私の病気友達である。 私は人工動脈に置換する手術をしたが、彼は少し症状が軽かったものだから、今まで投薬治療だけで過ごしている。術後私は大きな病もなく健康に過ごしているが、彼は前立腺癌も患い、あまり健康だとは言えない。 私には彼が死を恐れているように見える。 そんな彼に私は、何故人は生きるのか?死ぬということはどういうことか…などと語って聞かせる。そうすると分かったと言って少し元気をとりもどすように見えるのだが、しばらくして出会うと、また不安そうな顔をしている。それでまた同じことを話して聞かせる。 生きる意味など人は考える必要がなく、死後のことなど知る必要がないのだと、いつも思わずにいられない。 |
昨日、ある団体の役員会があり、次年度に向け進むにあたり厳しい決算結果が示された。 会発足の音頭をとった役員が感情的になり、もし止めるなら今しかないという話が飛び出した。 私は、言い出しっぺのその人についていこうと思っているので、その人が止めると結論を出すなら止めることに依存はないのだが、感情的になった状態で結論を出すことは良くないと思い、一旦話し合いを止め、後日に続きをおこなうことを提案し散会した。 頭がいっぱいになった時には、深呼吸して、その場ジャンプして、自分のなかに溜まったいっぱいの淀みを下まで落とし、隙間を作らないといけないことは、今までの経験で身に付いている。 今日は気分転換に温泉にでも出かけようと思っている。 |
うまくいかない理由の一つに、勿論自分自身の力量不足があるだろうが、場合によって一番自分の近くにいるパートナーの資質に関わることがある。 大切なことは、何のためにやるかを見失わないこと。 場合によっては、パートナーと決別することも視野に入れた決断を下すことが大切な時がある。 その決断も含めて、自分の力量と言う。 |