昨晩宿泊した宿は、外国人客向けの温泉宿の女将が年をとって引退する時、近くの大手の旅館の主人が借り受け内装に手を入れ引き継いで、かれこれ16年が経過する。
昨晩、晩御飯で炭火かまどが調理場の中央にあるカウンターに座って食事していると、隣に座っていた外国人が流暢な日本語で話しかけてきた。
“そのワインは、美味しいですか?” あまり美味しいと思わなかった私は、少し間をおいて“おいしいです。”と、答えた。
しばらく彼と話していると、ボルドー出身のようで、ボトルのラベルを見て話しかけてきたと分かった。
どちらかと言うと、私は南部地方のワインが好きだ。美味しくないと言わなかった事が正解か?間をおいておいしいと言った事が正解か?
食後に、少し悩んでしまった。
こんな些細なことで悩むことも十分リフレッシュになったように思う。
今朝私が元気なのは、温泉のせいだけではなさそうだ。 |