つい先日世界遺産の類の番組を見た。 世界各国の歴史的建造物、史跡を短編紹介していた。 ヨーロッパ編は人工の芸術的建造物のシーンが多い。 アジアに限って比べるとまるで違う。 少ない体験のなかで肌に感じていたことだか、キリスト教中心とした文化と仏教文化の相違だろう。 よく狩猟民族と農耕民族といって喩えられことがあるが、明らかに芸術性の相違がある。 何か?民族性もあるが大きな点はその風土にあるだろう。初めて足を踏み入れたときに直感したのが、時間の流れだ。何か違う空間に紛れ込んだようにゆっくり落ち着いた流れだ。 見るもの全てが新鮮だ。こういう場所で生活すると心豊かになり、かの繊細で優雅な芸術を生むのであろう。 わびさびの世界とはまるっきり異なる。(それはそれでいい。) また、アジアでは何処も大差なく、皆せわしく不断なく活動している。 (本当の意味で落ち着いたと実感がもてたのは唯一ヨーロッパを訪れたときだったような気がする。) 残念に思うことは京都などの一部は古い町並みを残したまま生活しているが、アジアの何処も総じて壊して造ることしかしない。 一方は自分たちの歴史を残しつつ、何百年(何千?)も街のかたちを残しそこで生活をする。(まちがっても日本の家のように新しく合理性の高いものを良しとせず、彼らは自分たちが住みやすいよう内装に手を加え生活している。) 自分たちの歴史・文化に畏敬を持って生活している。 自分には芸術のセンスが全くないのだが、身を置くと素人ながらも違いは感じられた。 (このため文学、音楽他 芸術的なセンス、趣味を持った人にはとりわけ尊敬の眼差しになる。) 有名なフランダースの犬というアニメ番組で、主人公のネロが教会にあるルーベンスの絵画に憧れていた。 ちょっとした教会、城に入ると、よく分からないが注意してみると何時間いてもあきない。 余談だが南の島々、アメリカ(一度仕事で行った)など好んで行きたいと思はない。 残念ながら感嘆すべき長い歴史と文化がないからだ。 また、街の夜景でどこそこがいいだのいわれるが、その時のもの珍しい情景だけだ。 数々見たが心に残らない。自分にとっては飾り付けしたクリスマスツリーのようなものだ。 全く別の感覚をもた文化圏としてやはりヨーロッパには魅力が多い。 老若男女関わりなく、「無理してでも騙されたと思って一生に一度行った方がいい」とよくひとに奨める。 閑話休題、ヨーロッパは国が陸続きのため時間にゆとりがあれば列車でいろんな所にいける。(国際間列車が走る為、国境付近でパスポートを見せるだけだ。) 訪れたときはウィーン(オーストリア)に行きたかったのだが、時間的都合でドイツとの 国境の町ザルツブルグで留まった。(なぜか芸術音楽の雰囲気に浸りたかった。) 恥ずかしながらかのモーツワルト生誕地とは知らず。 さすがに芸術の街だ。厳寒の中、路上でピアノの弾き語りをしていた。(息を吐くと正面が真っ白になる上、霜で先がぼんやりしているほどだ。)もちろんクラッシクだ。(なんだろうこの感じ。街全体が芸術だ。日本の路上ギターとは比較してはいけないが、雲泥の差だ。) と、横に巨大なビールサーバのようなタンクに人が群がっている。 近づいて覗き込むと、紙カップになにやら湯気をあげた濃紺の液体が入っており皆美味しそうに飲んでいる。(こっちの人はグレープジュースを温めて飲むのが習慣なのか?) 見たものついでにひとつ飲んでみよう。一口!何か違う。もう一口。 ワインだ。濃い赤の。 こっちにきて数々のビール、ワインを味わったが、こうゆう飲み方は初めてだ。 意外に美味い。やはりサプライズが多い。 (ちなみに朝は列車の車内販売で硬いパンとビール、夜はビールと何かだったので一日 酒浸けだった。) 今日はこのへんで。 |