被災地から離れた所で暮らしていると、被災地の様子や情報が入って来ない。 今日も震災の時刻には皆で黙祷したことと思う。 一人でいるとそんなことも忘れてしまっている。 忘れてはいけないこととは思うが、地獄を体験した自分としては 平穏無事な生活を望んでいるので、できるだけ普通の生活をしたい。 でも、テレビを付けると震災の日の映像が映っている。 その光景を見るたび悪夢が蘇ってくる。 今もいろいろな手続きのため被災地には何度か足を運んでいる。 4ヶ月といっても町の風景はあまり変わっていない。 いつになったらガレキが全部撤去されるのだろうか。 地元にいる友達は「毎日ガレキばかりみていると頭が変になりそう」 と言う。でも、家族がいるからなんとかしのげるのだろう。 私には被災地での生活は耐えられない。 運良く一週間で脱出できたから良かった。 最初の頃は、毎晩同じ光景が夢に出てきて眠れなかった。 それでも1ヶ月、2ヶ月と時が経つにつれ精神的に安定してきた。 人の前では明るく振舞っていても一人になるといろいろ考えてしまう。 震災から4ヶ月・・・「もう」なのか「まだ」なのか 被災地の人達からみれば「まだ」なのだろう。 「まだまだ」だよね。復興、復旧には。 月命日は忘れてはいけないことだけど、いつまでも悲しみを背負ってはいられない。 だからこれからも前だけを向いて進んで行こうと思う。 |