夏だからと言う訳ではないのですが、ちょっと不思議な話を……… それは今から、大体4、5年前のこと…… 当時、私が飼っていた雌猫で、名がプリンといいますが、その猫の餌皿と水の入った容器を自宅のサンルームの中へ、いつも置いていましたが、ある夏の日の朝出勤前に猫に水と餌をあげようと思い、サンルームへ行くと、猫の餌皿の中になんと蝉のさなぎ(蝉になる直前)が確か、3、4匹位だったか? 入っていまして、中にはまだ僅かに動いているものもありました……さすが私も気持ちが悪いなと思って見ていたら、猫のプリンが庭先から私がいるサンルーム迄駆け寄って来て、いかにも『どうだ、凄いでしょ』みたいな感じで、私を見上げていました! 多分、深夜に猫のプリンが、一匹づつ蝉が庭の樹木に登り、そして脱皮して蝉に成ろうとしている所を口でくわえて、餌皿に入れたのだと思われますが、 おそらく猫の本能、習性として、飼い主に自分の能力を示したい事や、飼い主の私に褒めて貰いたい的な事?があったかも知れませんが……。 でも、私は猫を決して褒めたりなどはしませんでした。 なぜなら、蝉はその一生の殆どを約7年間もの長い間を土の中で過ごして、やっと成虫になるべく地上に出て来て、これからという時に猫に捕まったのでは今までの苦労?は何だったのかと……… そこで私はプリンに本気で上記の事や、悪ふざけにも程があると、例え蝉でも命を粗末にしてはいけない事などをこんこんと説教をしてやりました。 そして、それからというものの猫の餌皿には蝉がのる事はありませんでした……… 果して、猫は私の言葉を理解したのでしょうか?………… |