とある駅の通路でのこと。 小学生くらいの女の子が母親と思われる人から何か言われている。 するとその女の子、 「いつも私ばかり怒られて!」と涙声。 よく見るとそばには妹らしい小さい女の子もいた。 何か言われていたのは姉妹の長女なのだろう。 その光景をみて、思い出した。 あぁ、自分もそうだったなぁ、って。 ものごころがついてから、自分自身でも「かわいくない子供だな」って自覚していた。 逆に弟は私と正反対にいつもいつも笑顔で天真爛漫。 なのでみんなに好かれていた。 なので怒られるのはいつも自分。 たとえ弟が悪さをしても。 そしてその時には必ずこう言わる。 「お兄ちゃんなのだから」 駅で見かけた女の子の気持ちが伝わってくるようだ。 もし自分に子供がいたら、と想像してみる。 確かに、もし何かあったら「お兄(姉)ちゃんだから!」って叱りそうだ。 それに下の子の方が年齢が若い分、かわいいと感じるかも。 でも子供の頃のそうゆう事ってしっかり覚えているんだよな。 私のような鈍感な人間だって、時に思い出して暗く嫌な気持ちになる。 先日、姪っ子が遊びに来た。 姪っ子は同じくらいの子供に比べてちょっと背が低い。 なので周りの大人から、事あるごとに「○○ちゃんは小さいね」と言われている。 遊びに来た当日も私の父から「まだ背が小さいね」と言われた。 すると姪っ子は「また言われた」とつぶやいた。 そばにいた私でもやっと聞き取れるほどの小さい声で。 すぐに父を叱った。 そういう事は子供心に傷つくから今後絶対に言うな!、と。 相手の気持ちを察すること。 それが思いやりだと思う。 |