連休も今日でおしまいか。。 今回は懐かしい名画「Roman Holiday」をお届け。 オードリー・ヘップバーンの新人とは思えない生き生きとした演技が光る。 王女の品のよさと無邪気に休日をはしゃぐ笑顔はヘップバーンだからマッチしたのかも。 最初は主演にエリザベス・テイラーを起用する予定だったようだ。 高貴な王女の雰囲気は連想しやすいが、なぜか街中をベスパで走り回るイメージはわいてこない。 さて映画のアン王女がまず挑戦したことは髪をばっさり切ることだった。 お店の美容師がデートに誘うほどショートカットが似合っていて美しい。 その後イタリアンジェラートをほおばりながらスペイン広場へ。 ここでの花屋のおやじとのやり取りがお気に入りのシーンのひとつ。 花を売りつけようとたくさんの花束を手渡すおやじ。 お花など買ったことのないアンは普通に受け取りおやじに上から目線でお礼の握手。 握手に戸惑いながらも「1000リラ」と値段を告げるおやじ。 ハッと気づき「ノーマネー」と断るアン。 だがおやじはどんどん値引きしてなんとか買わそうとする。 仕方なく残り金を見せるアン。 それじゃ足りないって表情で花束をアンから戻すが、一輪のカーネーションをぬきとりアンに手渡す。 笑顔になったアンはさっきのお金を渡そうとするが、粋なおやじは「ノーノー、プレゼント」と言うのだ。 そこへ尾行していたアメリカ新聞記者がわざとらしく再会を装い一緒に休日を楽しむことになる。 狙いは王女のプライベート写真を撮ることである。 ローマの街中をベスパで二人乗りで飛ばし、途中、アンが運転をしてしまう。 無免許、ノーヘル、二人乗りはやめましょう! 案の定、警察に捕まる二人だが、その後は有名な”真実の口”での場面。 大げさに驚くヘップバーンだが実はあのシーンはアドリブだ。 "真実の口”に手が挟まれておまけに手を無くす演技はグレゴリー・ペックが考え彼女には内緒だった。 自然な表情を撮りたかった監督と相談して計ったわけだが撮影は一発でOKになった。 最初は特ダネ目的だったが次第に惹かれあい別れを悲しむ二人。 ラストの記者会見ではお互い目で会話しているようで悲恋だが爽やかさも漂う。 街での写真を王女に手渡す相棒のカメラマンもいいね。 最後のヘップバーンのひと筋の涙が印象的な名作である。 |