プラピのセブンを想像した方は残念。 誰でも少年少女時代にハマッたヒーローはいると思うが私はセブン。 特撮のウルトラセブンだがもっぱらセブンよりモロボシダンのほう。 つまり後半のセブンに変身してしまうよりも隊員のダンに憧れたのだ。 ダンを演じたのは森次晃嗣(こうじ)さん。 モデルから俳優に転職、このウルトラセブンが自身も認める代表作になった。 歌の才能もありシャンソンのアルバムも出している。 声がいいので当初セブンの「ジョワッ」の変身声も声優よりいいというので本人で採用されたようだ。 また俳優をしながら神奈川県に「JOLI CHAPEAU」(ジョリー・シャポー)というカフェも経営している。 いつか行ってみたいのだが本人がお店にいる時はシェフとして料理もしてるそうである。 おすすめはモロボシダンのハヤシライス、値段はセブンつながりの700円とか。 当時番組のウルトラ警備隊にも憧れたものである。 制服はピッチリだけど派手さを抑えたシックなグレーにブーツ、ヘルメットも悪くないデザイン。 驚くのは携帯よりも小さい腕時計タイプのテレビ電話(肝心の時間は確認できたのか?) ウルトラホークなどの航空機やポインター(パトロールカー)に書かれていたTDFとは? 放送時4歳の少年には謎だったが後にTDF(Terrestrial.Defense.Force)とは地球防衛軍の略とわかる。 ダンの所属するウルトラ警備隊は地球防衛軍の下部組織にあたるエリート部隊なのである。 しかし撮影秘話を聞くとそうだったの?という話も多い。 作戦室の自動ドアは実は自動じゃなかった。 ドアは真ん中から左右に開くタイプだが両方ともスタッフが裏で引いていたらしい。 今だと考えられないがスタッフもタイミングを合わすのが大変だったようだ。 映像を見るとかすかに開閉がずれていることに気づくだろう。 松坂慶子がゲスト出演した回も印象深い。 セブンがミクロの大きさになり彼女の体内に入り細菌怪獣と戦う話。 後に映画「ミクロの決死圏」を見てパクリだったのかと思ったがセブンで体内の宇宙を知ったものだ。 最終回は今でも感動してしまうダンとアンヌ隊員との告白シーン。 ダンが正体を明かすと画面が一瞬で二人のシルエットに。 まるでメロドラマのように早や変わり。 流れる曲はシューマンのピアノ協奏曲イ短調作品54第一楽章。 あらためてこの曲を聴くと実にこのシーンにふさわしい。 告白の驚きと感情の高ぶり、愛情の優しさをも感じられるのである。 今モロボシダンは66歳におなりになってるようだ。 いつかお会いしたいものである。 |