友人はネーミングセンスが頗る悪い。 石田という女の子を「三成」と呼んだりする。 女の子を斬首された武将の名前で呼んだげないでー。 そういう私も、小さい頃のネーミングセンスは最悪だったけど。 幼い頃、私はふわふわした哺乳類が大好きだった。 しかし小学四年生まで、家で飼わせてもらえたのは、兄が拾ってきたコオロギやカマキリ、ザリガニやヤドカリなどフワフワどころか甲殻っぽい生き物ばかり。 四年生のクリスマスに、私は意を決した。 「哺乳類と暮らしたいです。第一希望は馬で、第二希望はサルーキかボルゾイ(両方、馬みたいな犬)でお願いします」と窓辺から星空を見上げ、サンタにお祈りをしたのです。 困った母親はハムスターのつがい(夫婦)をかって来て、「動物と暮らせるね!やったね!」と私に託した。 子どもだった私は、一目見た瞬間に、その小さな丸いフワフワした生き物が、どの哺乳類よりも愛おしく感じられ、大切な存在となった。 で。 わたくし、生まれて初めてのネーミングです。 一匹目はすぐに決まりました。 ハムレットです。なぜならば、「ハム」繋がりだから…小4らしい安直さ。 問題は二匹目。 悩んだ私はなぜか「マクベス」に決めた。 ツッコミどころ満載である。 昔の自分に聞きたい。 ハム繋がり(ハム◯◯みたいなの)どこいったの? なんでシェイクスピアの、しかも四大悲劇つながりなの? どうせシェイクスピアの悲劇で繋げるなら、「ロミオ」と「ジュリエット」で良かったんじゃないの?つがいなんだし。 っていうかハムレットもマクベスも男じゃーーん!! まぁ、「リア王」よりはマシか、と昔の自分をフォローしとこ。 |