マダムが書き溜めた詩のなかから自分で気に入った数遍を選んで詩集を出すことになった。マダムは若い女性画家に詩を渡し一遍〃〃の詩をイメージした絵を描いてもらった。 マダムから先日その絵を見せられ感想を求められた。もともと文章に敏感ではない私は詩を味わう感性にかけるところがあるが、それでも思い浮かんだことを話した。 “絵そのものは額に入れて飾りたいくらい素晴らしいと思いますが、絵が主張し過ぎていて、文字とぶつかってしまっているように思います。こういう場合の絵は詩を活かすことに徹し裏方に回るくらいのスタンスのほうがいいように思いますが…。” するとマダム“そうかしら、私は絵を描いてって、彼女に最初に話をした時に、自分の画集を作るつもりで思い切って描いてくれればいいって言ったの…。最初から彼女の絵は私の詩の挿絵ではなくて、この本は詩と絵の本だと思っているんだけれど…。”と、言われた。 構成役を買ってでたのは、さすがにマダムの広い人脈のなかから東京在住の有名作家の出版物のデザインを手掛けるデザイナーである。おそらく、その人は私の及びもしない能力で素晴らしい作品に仕上げるのだろう。 物そのものも良さや味わいは…勿論大切だが、その物をどう見せるかという配慮が欠けていたら、どんな素晴らしい物も光を失うことを、私は知っている。 東京のデザイナーのお手並み拝見だ。マダムの詩集が素晴らしいものに仕上がることを信じて待ちたい。 |
私は、ニュース番組以外にはテレビをあまり観ないのだが、NHKの朝の連ドラだけは毎朝なんとなく観ている。ストーリーはどれも、女性が、頑張って努力して、成長する姿を描いている。 この筋書き…男をテーマにしたものでドラマ化(一般化)されたものがあるかと考えてみると、心当たりがない。 女性は自分の成長のために努力する生き物だから、NHKの連ドラは、そのあたりを狙った番組を作ると視聴率が稼げると踏んでいるのだろうか、ともかく毎回女性が主人公である。 最近のスポーツ界の女性の活躍は男性のそれを凌駕する。きっとスポーツ界以外でも(ビジネスや芸術)でも女性のほうが優れた仕事を残しているに違いない。 男性は努力しないで成功することに憧れているのかな?そんなに世の中甘くないのに…。結婚しない若者が増えると予想される近未来には、男性が女性に従属する世界がやってくるに違いない。 そんな時代まで、私は生きていないと思うけれど、ともかく私は私なりに今、努力して生きていきたいと思う。 |
マダムがブログに書いていた。 ・・・・・アミィティエ アモ-ル ・・・・・恋人に近い友達 ・・・・・ラジオ深夜便で、加藤 登紀子が語った言葉だ ・・・・・Amitié Amour ・・・・・その言葉が心に飛び込んできた ・・・・・いい響きだ ・・・・・私にも そう呼べる友達がいる わたしには、そんな友達がいない。 それより、わたしには、友達と呼びたい人がいない。 恋人に近い友達って、どんな人のこと? 年をとったが、人間関係や男女関係の経験が不足しているのだろう。 生まれ変わったら、いっぱい経験してみたい。 |
完全密閉された宇宙服を着たまま宇宙に取り残されたら、水や食べ物がなくなり、それよりなにより酸素がなくなり肉体が死んでしまって、腐りはじめ、液体化していく。物質は形を変えるけれども全体の質量や構成するは小さな元素は変わらないのではないか…?と、子供の頃に思っていた。 今から物理学者に、質問してみたらどう答えるだろうか?馬鹿にされるだろうか?間違いを指摘され、正しい答を教えてくれるだろうか? 世界中の平和も、憎しみも、怒りも喜びも、そしてお金も、総量は同じで、形を変え、この世界のなかでこちらからあちらへ…あちらからこちらへ移動しているだけのような気がする。 そうすると…平和も、憎しみも、怒りも喜びも、そしてお金も、すべてが同じもので、できているのかもしれない。 そお考えたら、自分の生き様を客観的に見れるような気がする。 |
昨夕、阪急電車の特急に乗った。電車のなかでスマートフォンを触らないと誓った私は、つり革につかまり外の景色を見ていた。ふと、目の前の座席に座っている乗客の手元を見ると、その5人掛けシートの横並び5人のうち4人が全員スマートフォンを触っていたのが面白くて、私の乗った車輛の乗客が、いったいどれだけスマートフォンか携帯電話を触っているか数えはじめた。数えるのに、ちょうど良いくらいの人数だ。要するにガラガラの車輛では少なすぎて面白くなく、逆に満員だと遠くの人が見えない。 数えるうち、30人を越える頃から、あまりの多さに笑いがこみ上げてきた。そして45名まで数えた。再び目の前の5人に目をやると、さっき触っていなかった人がメールをしている。いったいこの国はどうなってしまたんだろう…?と、薄笑いを浮かべていたら、少し離れた乗客が私の顔に気が付いようで、変な人と目を合わせないように…と、言う感じで目を伏せた。 そこで、自分自身で気が付いた。他人より私の方がずっと変な人間に見られているのだと…。 大勢のなかで、薄笑いはするものではないと肝に銘じた。 |
昨日の地震での私の家の被害は、以前から安定が悪いと思っていた小さな写真スタンドが倒れただけだった。 揺れと同時にスマートフォンが鳴動し建物の軋む音が聞こえ続けた。私の住むマンションの21階では、ゆったりとした周期で長い時間揺れ続けた。これが免震構造というものだと気が付いた。10年前にできたこの建物には、地震への対応がなされ自家発電の設備も備えている。 早い時間で復旧した阪急電車で仕事場に向かった。会社に行って、今回の地震の影響をいろいろな人に聞いてみた。震源地の淡路島で古民家に住む知人は死ぬかと思ったほどの揺れを感じたという。知り合いの器屋は商品の一部が割れたと言う。知人のフレンチ店のシェフは、ブランドのティーカップが数組割れて肩を落としていた。老舗の日本料理の店では、JRが昼まで運休し、店主が店に出て来れなくて、昼の営業を諦めた。 それでも、みんな命を失うほどのことは無かった。 感謝しよう。 感謝しよう。 あの時の恐怖、非日常の毎日…忘れてはいけない…と、言う警鐘だったと理解しておこう。 |
最近、時間がある時に、長い間段ボールに押し込めてきた本を引っ張りだして本棚に並べている。若い時から買い求めたものだ。実のところまだ中身は、あまり見ていない。 昨日、写真集と美術書を並べ終え、これから絵本に移るところだが棚が不足していることに気が付いた。近いうちに家具屋に行かねばならない。 私が買い求める本の価値基準は装丁である。ある意味私が集めてきた本はインテリアに分類されるかも知れない。従って読めない洋書が多く、文字だけの本もあまりない。 書斎を作って本を並べる行為は、狩人が獲物の毛皮を飾るに等しく思う。誰かが部屋にやってきた時に、どれだけ大きな獲物をしとめたかを自慢する行為に似ている。私の書斎は、それなりに高尚な空気を醸し出している。 狩人と比較すると、本の中身に目を通していない私は、今のところ実力を伴わない…ええかっこしい…と、言われても仕方ない。 それでも、ともかく私の居場所ができた。これから少しずつ、内容に目を通して本物になっていきたいものだ。 本物になりたい…と、強く思う今日この頃である。 |
ミサイルを発射すると宣言する隣国。明日起こっても不思議はないと言われる巨大地震、パンデミックになれば数百万人の人が死ぬと言われるとインフルエンザ…。 今、日本国内には、私達の生命の危機を告げるニュースに満ちている。 それでも日本国民は、報道を映画のなかの話くらいに思って、いままでと変わらない生活を送っている。 心配しても仕方ない、本当に起こったら、その時のことだし、今から怯えていても仕方ないから…と、思っているに違いない。実は、私もそう思っている。全てをまともに受け止めたら、危険すぎて日本になんか住んではいられない。 人類が地球にはびこり過ぎると、自然災害や戦争による浄化作用が働き、人類が地球規模のクリーニングの対象となる…と語る人の話は聞くが、まさにその時が近づいているのだろうか? 日本国内の人口はちょうど今が、過去最多の状態である。これから徐々に減少すると予想されているのだが…これ以上の数の人間は必要ない状態まで日本の人口が限界まで増加してしまったように思う。 地球の人類に対する審判が下る前に、人類がどれだけ地球のことを考えて行動できるかが、問われているように思う。 そういう意味で明日死ぬと思わず、まだ残された時間があると信じて、自分でできることから手を付けていきたい…と、今、少し…思う。 |
今朝ラジオを聞いていると、番組のなかで“超一流の健康法を順天堂大学小林弘幸教授に聞く!!”というコーナーがあり、途中から聞いたので聞きかじりだが、なかなか面白かった。 体の血流が悪いと疲れやすく、怪我をしやすく、気分が晴れない。だから血流を良くするための呼吸法を実践することで、肉体・精神両面で、その人の持つ能力を高いところまで引き上げようという考え方であり、そのことをプロのスポーツ選手に教え、成果を上げているというのだ。 その呼吸法とは、鼻で4秒間吸い込み8秒かけて口から吐き出すと言うもので、ロングブレスダイエットに似ているが…、インナーマッスルを鍛えることが目的ではなく、吸い込む時に横隔膜が下がるイメージで履くときは横隔膜が下に下がるイメージらしい。 実は、今日は気がかりなことがあり、朝から呼吸が小さくなっていた。ラジオを聞いて言われた通りにしてみたら、なんだか多少気分が晴れたような気がした。 先生曰く、溜息は気分改善には良い呼吸だと言っていた。今日はまだまだ、溜息をいっぱいしそうな気がする。 あなたも、調子が悪いときは、いっぱい溜息をついてはいかがだろう? それでも、あまり人前ではしないほうがいいかも知れない。 |