続きです。 で、視察に来ていた課長っていうのが、僕が移籍したばかりの頃の店長で、酒を飲んでは、客と揉め事を起こすと言う、とんでもない酒癖の悪い人だった。 この人、一度、店の酒を勝手に飲んでいる所を社長に見つかり、一度は、首になったものの何故か出世して戻ってきたというミラクルをやってのけているのだが、その理由を思い知る事になった。 ある日、僕に課長が酒を飲んで赤字の事をグジグジ言っていた。しかも、他の職人の前で殴られたりもした。 そんな時、間が悪く風俗のお姉さん達のご来店! 課長は、何を思ったか、接客と言う名のナンパを始めた。 注意したよ。マジ止めて!ってね。 でもさ、 「良いよ店長。面白いから。」 っていうお姉さん達の言葉で課長のボルテージもヒートアップ! 「見ろ!お前より客の事は分かてるんや!」だって。あぁ、誰か奴を止めて下さい! そんなこんなで暫く経って、明らかにお姉さん達が嫌がってる。目で助けを求めて来る。 だから言わんこっちゃないと思いながら、止めに入りました!それはもう、力ずくで。 その後は、外で殴る蹴るの大喧嘩。いやいや、実際は、手は出してないよ。だって、拳法と空手の段もってるから、手出したら一般人より処罰が重いらしいから。 で、それが会社に伝わった訳ですが、会社は、喧嘩両成敗って言ってきた訳ですな。 オイオイオイオイ!ちょっと待ったらんかい!って怒り心頭! 「喧嘩両成敗って、僕は、手も出してないですよ?!客にいつも迷惑かけて、勝手に暴れているのは、あいつじゃないですか!そんなん納得出来ません!」 「じゃあ、どうしたいん?」 「あの人か僕か選んでどっちか首にして下さい!」 と言う事で首になりました。聞くところ、課長は、社長のお姉さんの旦那だと言う事でした。 で、その後、2か月の間、仕事が見つからず、家賃も払えず、家を追い出された訳です。(その頃住んでいたマンションは、一ヶ月でも家賃が遅れると玄関の鍵がかけられていた。専住権は?!って言いたかった。) そんなこんなで、数ヶ月の家なき子生活が始まった訳ですが、幸い、貯金はありましたよ。でも、いざというときの為に大事に大事に部屋のタンスにしまっています。つまり、おろせない! 大家の連絡先も知らない!不動産屋も開けてくれない。ピンチです! |