朝の4時半の地下鉄は 通勤地獄列車と変わらない満杯電車であって 朝からこうも、ヒトが山傘を見たいとはね。 降りた駅からまあ、ヒトの多いこと。 そこらじゅうに、DJポリスが居て 「止まらないでください。私たちも山笠が見たいのです。」 なんて言葉は発しないけれども やたらと警官は多い。 地下鉄の中はぎゅうぎゅうに詰められて 身動きは取れないけれども 喉が渇くので経口保水液を 車内でなんとか飲む。 地上に出たらこれまた人だかりである。 テレビで見るのが一番楽チンだろう。 地上に出てしばらくすると ジョギングをしているティーバックの 若い女性たちが、半裸で胸をぷらぷらさせならが 走ってくるのではなくて 締め込み姿の男達が、お尻をふるわせながら小走りで 看板を持って走ってきた。 そのうちに、神輿をかついだ 男達が走ってくる。オイサ、オイサ。 勢い水をかけられながら 走り抜けていくけれども 重たいだろう。 朝の5時から体力がないと 重たい神輿をかついでは 走れないだろう。 この人たちは どうやって練習をしているのだろうか。 日ごろから肉体労働で鍛えられているのか それとも 体育会系の陸上選手なのか よくわからないが とにもかくにも 朝の5時から 人ごみの中で博多祇園山傘を見たのは 20何年ぶりだろうか。 次に見るのは20年後かな。 生きているかな。 |