日の出が早くなった。 困ったことだ。 朝の6時過ぎには散歩をしている人が 結構居るのだ。 自分もその一人だが自分ひとり時間を 過ごしたいのだ。 鳥のさえずりが聞こえる繁みに行き 癒しの空間に囲まれる。 しかし人間はそうはいかない。 突然に話しかけてくる。 街なかではキャッチセールスであるが 住宅街ではなんなのだろうか。 朝の時間は忙しいのだ。 ラジオ体操の時間がせまっているのに。 駅までの道のりを教えてくれとか。 スマホを持っていないのだろうか。 若い20歳くらいのお兄さんである。 刃物でブスッと刺してこないだろうか。 こちらは身構えてしまうのだ。 親切に教えたけれども 突然というのは困るのだ。 エヌエッチケイの番組で あなたのお宝を見せてくださいと 突撃インタビューの番組がある。 「宝物は何かありませんか?」 「父が古美術商から買った坂本龍馬の自筆の手紙がありますよ。」 その女の人はちゃぶ台の下に永く保管していたと。 坂本龍馬に興味があるかどうかの話だろう。 読めない筆記体にしか見えない。 価値があるかどうかは 誰が決めるかは自由だしな。 突然と言うのはときには 妙な方向に話が転がっていく。 |