航空機の事故が続いている
それもヘリの墜落という同様の事故
人の振り見て我が振り直せという諺が虚しい言葉にきこえる事態である
先月のデモフライト、もっといえば「いいとこ見せてやろう」という行動ではなく
作業中に天候が悪化して、作業を終了すると言う時に起きたというから
作業中止の判断が遅かったとか、天候の悪化が急だったとか、事情は考えられるが
不注意にしろ不運にしろ、貴重な人命と高価なヘリが失われることは
極めて残念なことである
ところで、こうした報道が為されるたびに気になるのが、
新聞やテレビといった報道メディアの情報の誤りである
今回の場合には、ヘリの製造ファクトリーの名称についてである
食品でも道具でも兎に角、我が国では俗にメーカーとかいう場合が多いが
要するに、「どこそこ製」といっている製造している会社名のことである
ネットでもテレビのニュースでも例外なく「ユーロコプター社製」と伝えているが
これは明らかに誤りである
機種名をAS332L型機で86年製造と伝えておきながら
現在の製造会社を伝えている
ここはいわゆる現行メーカーであり部品供給や保守管理を行う
利用者が現在、頼りにしている相手ではあろうが、
あくまでもそれは92年からのことである
合併などで無くなり現在はそうでなくても86年にASのヘリを作っていたのは
アエロスパシアル社であったのだから、そのヘリを指して言う限りは
あくまでもアエロスパシアル社製のヘリというべきではないのか
そういうことが気になって仕方がないのである
ちなみにアエロスパシアル社のヘリコプター製造部門は
1992年にドイツ・ダイムラーベンツ・アエロスペース社と合併し、
ユーロコプター社となり、同社によって引き続き現在も製造されている
ベンツと言えば我が国や米国ではメルセデスとして知られるが
これは、その昔輸出に際してフランス他で「ダイムラー」が他者に商標登録を
先取りされていたために、やむなく「メルセデス」ベンツとしたことによる |