お隣の家の猫。 今年で満20歳。 よくいう、人の年齢に換算すると90歳を超えるとか。 もう立派なおばあさん猫。 なので動きもゆっくり。 耳も少し悪くなったらしく、人が近づいてきても気づかない事もある。 それでも一日一回は我が家のベランダに来て 「なんかくれ!」と鳴く。 うるさいな、と思いつつも顔を見ると、仕方がないな、と思う。 今日も夕方、ベランダに来た。 でも何か様子が違う。 よく見ると左目が涙目。 怪我をしたのか?、ゴミでもはいったのか? その顔を見て「写真を撮ろうかな?」と一瞬思った。 が、すぐにやめた。 もし自分だったら?と。 調子が悪い時とか、まして病気の時に写真なんか撮られたくない。 猫だって嫌だろう。 横浜の野毛山動物園の飼育係りの人がこんな事を言っていたっけ。 野毛山の動物も高齢化が進んでいる。 以前だったら若い動物を連れてきて、高齢の動物は人目のつかない場所で余生を過ごしていた。 でも今は動物の健康に影響がない限り、そのまま来園者に見ていただいている。 「動物も年を取る」という事を知ってもらうために。 間もなく誕生日。 どんなに拒んでも、みんな平等に年を取る。 年を取るとどうなるか。 誕生日は考えるいい機会なのかも。 |