私が知っている「名人」と呼ばれる噺家さんは、破天荒な性格で金や名誉に無頓着な人が多い。 奥さんが内職で稼いだわずかな金まで酒代にしたり、後先考えず大盤振る舞いをするとか。 金勘定なんて無粋だ、といわんばかり。 もちろん、それらの事を肯定するつもりはないが、いかにも噺家らしいエピソードだと思う。 少し前に由緒ある名前を襲名したある師匠。 この師匠が脱税をした、とニュースで知った。 報道によると「祝儀の一部を忘れていた」とか「父の代からお金のことはおおまかだった」とか言っているようだが、2000万円を超える祝儀を「忘れる」とは、どうゆう事なんでしょう。 地下室に祝儀袋をしまった(隠した?)から忘れちゃったの? とにかく、物凄く庶民感覚から外れていますね。 落語は昔からずっと大衆の視線で語られてきた芸なのに。 こんな事じゃ、師匠の事が噺のネタになりかねないね。 |