3年に渡って放送するNHK「坂の上の雲」の第1部が終了した。 第2部はまた来年の年末に「龍馬伝」が終わってからとなる。 長い。。また1年歳を取ってしまう。。。 秋山真之(本木雅弘)がどうやって日露戦争の日本海海戦でT字戦法を立案していったのか。 米国留学で戦闘を観戦視察するなどその報告書も優れていたらしい。 作戦参謀としての片鱗が見えたところで終わったので第2部以降も期待される。 ちなみに本木雅弘はこの作品のために他の仕事は受けないという。 ドラマに対する意気込みはひしひしと感じるが仕事1本で生活できることがすごい。 サラリーマンにはうらやましいと感じてしまった。。。 主人公の一人正岡子規(香川照之)。 子規とはホトトギスという意味で口の中が赤いので結核の意味になる。 自分をあえて自虐的に表した写実主義らしい名前だ。 このドラマでは真之と子規との友情が描かれている。 軍人として忙しくなかなか見舞いに行けない真之だが手紙などの気遣いは忘れない。 真之から贈られた毛布をかぶるシーンがあったがその贈り物を死ぬまで愛用していたという。 子規といえば有名な「柿くえば鐘がなるなり法隆寺」という俳句がある。 実はその俳句の前に「鐘つけば銀杏ちるなり建長寺」という俳句が松山の新聞に出ている。 ありゃ、子規さん、やっちゃった!?パクリすぎ!? たしかに似ているがこれはあえて似せたのだ。 子規は病気がおもわしくないので東京から地元の松山に帰っていた。 同期で友人の夏目漱石も英語教師として松山に来て子規と一緒に住んでいた。 病気がうつるとして周りは止めたが漱石は気にせず子規から俳句を教わっている。 実は「鐘つけば銀杏ちるなり建長寺」は漱石の詠んだ俳句である。 漱石らの看護により少し元気を取り戻した子規はまた上京することとなった。 「柿くえば~」は旅の途中、奈良の地で漱石の句を思い出して作ったのだろう。 療養中の漱石に対する返礼を俳人らしく俳句で表し、あえて松山の新聞で発表したらしい。 漱石の目に留まるように。 ドラマでは脇役的な漱石ではあるが二人の友情も素晴らしいものがある。 |