やせさえすればキレイになれる。幸せになれる。女性週刊誌を毎週にぎわせるダイエット記事の歴史は、そんな夢と幻想に支えられた50年だったのではないか……と、鋭くも共感をもって喝破する『四十路越え!』の著者・湯山玲子さんに、女性がダイエットする意味の変遷、ダイエットのこれからについて語ってもらった。 「小学生のときから“太っている子はだめ”という空気がありましたよね。太っている子はブタ、ブー子なんて呼ばれて。女子も男子もね。クラスの中では肩身が狭く、まずトップ集団には入れない。最近、小中学校のいじめ構造である『スクールカースト』が問題になっていますが、スクールカーストは1960 年代からあったんですよ」(湯山さん・以下「」内同) 1960年生まれの湯山さんは、物心ついたころからダイエットを知る初めの世代といっていいだろう。湯山さん自身、小学生のころから「太ってはいけない」と思っていた。コマーシャルに登場した前田美波里さんの肢体に、「山口百恵や桜田淳子よりアメリカっぽくてカッコイイ」と感じていた。 湯山さんは雑誌『ぴあ』の編集者をしていた20代後半から、一気に10kgのハイペースで増量した経験がある。バブル期ですさまじく忙しく、仕事しているか食べるかの日々。以降、体重は高め安定だが、それ自体によって、男性から嫌われた記憶がないという。「モテと体重はあまり関係ない」と湯山さんは身をもって悟った。 「モテ=スリムというそんな単純公式ではなくて、男性と対等に話ができる面白さがあり、オープンで包容力があったり、ユーモアがあったりする中身女がモテるのです。だからモテたい人は、ダイエットよりも、この週末から『ワンピース』と『ジョジョの奇妙な冒険』を全巻読んだほうが効果があると思いますよ!」 この2作で、大部分の20代~30代男性の関心をカバーできるというから強力だ。 2002年、森三中の大島美幸と『SMAP×SMAP』などの人気放送作家、鈴木おさむの結婚は、これまでの「やせたらモテる」価値観を変えるエポックになる事件だったという。 「鈴木さんには結婚候補がたくさんいたはず。でも彼は面白い女、中身のある女を選んだんですよ。それに男は女が思うほど太っている女が嫌いじゃないことも如実に示していますよね」 木嶋佳苗被告が、多くの男性をとりこにしたことも、やせていなければだめだと思っていた女性たちに衝撃を与えた。 「セクシュアルな目線で見ても、やせてればいいってもんじゃない。柳原可奈子人気に見るように、ぽっちゃりカワイイも見直されてきました。50年にわたる日本のダイエット史で、ここ2~3年、価値観の大転換が起きているといえます」 ※女性セブン2013年5月9・16日号 http://www.news-postseven.com/archives/20130506_185295.html 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァーーーー!! |
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