嘲る事に慣れる人はとても悲しい 2年と少しぶりに顔を合わせた従兄弟の皮肉混じりな嘲りさえ僕の心には何も届かない お前は本当に人形のようだ。と罵倒されても返す言葉も存在しなければ否定すら出来ない 最近色々と思う所がある所為かとても淡々と物事を処理しているようにも思える 付き合いが長ければ長いほど訝しげに紡がれる言葉に何も返せない自分があまり不透明で 否定も肯定も出来ない事実さえただ漠然と存在しているだけのよう。 今日3度目の告白をしてみました。結果は判りきっていたことだったけど 最後泣かれてしまった事だけが少しだけ苦しかった。 どうして彼女が好きだったのか、色々思い起こしてみて今自分の中に残る 理由が無い事に少しだけ愕然とさえした、冷水を掛けれたような感覚に近いかもしれない 罵りとも詰問とも呼べる言葉に何も言えなかった、 ただ優しい彼女に欠陥品とまで口にさせてしまったことだけが痛かった。 自分を見ていないくせに、他人なんてどうでもいい癖に、君は本当に心があるの 本当に痛かったのはどちらなのか、考えるまでも無い、きっと僕より彼女の方が痛い 恋に恋するような人間だとは思わない、本当に好きだった事は嘘偽り無く本心だった でも聡い彼女が何に気付いて何を思い声を荒げて泣いたのか、理由は漠然と解かる 人と違うことを恐れた事は無いのだと思う、というよりあまり興味も執着も渇望もしない ズレがある事には気付いていた、両親が一番よく理解している、 本当に一言で片付けるなら欠陥品だ、茶番にも程がある、実に下らない |