先日テレビで 『デパートの上階で衝動買いをしそうになったら、地下の食料品街に降りて行って、パン屋さんで一番高いパンを買いなさい、そうすれば欲が満たされて衝動買いを抑えられるようになります。』 って話があったんだよ。 でもね、それからずっと 『それって本当に良いコトなん?』って疑問に思ってる。 だってね、 欲しくなる衝動ってやっぱりそれなりに理由があってさ、 もしその商品なりが『その時しか買えないもの』とか『買わなかったことを一生後悔するもの』だったりしたら、 『パンでごまかしてしまった欲望』は後々ずっと後悔の種になるじゃない? 欲しい時に欲しいものを手に入れられない、 2番目に欲しいものでごまかしてしまうような人間になってはいけないんじゃないか? その時その時解消できなかった欲望は次に更に大きな欲望となり、 それを晴らせなかったがために後悔し続ける人間・・・、 まさに自分のことだと思うのだよ。 で、結局は自分をダマシダマシ、ごまかしばかりの人生を送る事になる。 一番欲しいものはずっと手に入らないまま。 一番欲しいものを何の苦労もなくいつも簡単に手に入れてたら、 人間ダメになる、 苦労して手に入れてこそ、その価値は輝くものとなる。 でも、その時を逃して、 一番欲しいものが一生手に入らなくなってしまったら・・・? 苦労の甲斐はなく、代わりに手に入れたもので自分をごまかしてしまうとやっぱり人間ダメになる。 だから人間、常日頃から努力して、『欲しい』と思ったときに『欲しいもの』を手に入れることができるよう備えなきゃいけないんだよね。 だからって『欲しい』って思ったときに『借金して』ってのは間違いだと思うよ。 それは自分の力じゃないから。 他人の力で手に入れたものは必ず『飽き』がくる。 たとえ後から自分の力で返す金であっても。 その時『それまでの苦労と引き換えにして』計りにつりあうものなら、やっぱり手に入れるのが正しい、そうでないならそれはやっぱりいらないものとして判断できるはず。 借金して物を買うのは『買う』ではなくあくまで『借りる』だしね。 それに抵抗ない人はないんだろうけど、 その時点で『人間のクズ』だね。 『どうせ返すんだからいくら借りを作っても平気。』 一生返せない借りもあるよ? 『死んだらチャラだし。』 それはない。 だから『クズ』。 あ、時間だ。 車預かりに行ってこよう。 今日も働きましょう。 |