高倉健さんが、映画に出ていた場所に 行きたくなって 愛宕神社まで出かけて行った。 博多湾を眼下にして 山並みが見える神社からの 展望はビルが立ち並び、 映画の中で、博多湾干拓事業と看板があった所は すでに住宅地である。 神社の境内には、見晴らしがいいので 映画にもあったように、観光双眼鏡が設置されて いたけれども 双眼鏡も、変わっていた。 novacからkowaへ。 興和に変わったのは銘板を見ると平成15年であるから まだ歴史は浅い。 100円で100秒しか見れない。 硬貨を入れるとシャッターが上がって 時間になったら、シャッターがまた閉じる仕組みだ。 が、覗いてみるとシャッターが半分しか開かない。 あれよあれよと時間は過ぎ去って せっかくの展望も台無しだ。 観光地の双眼鏡なんて なかなか使われないから、機械式のシャッターなんて 油が切れてうまく開かないのか。 宮司さんに、言いにくそうに 苦情を申し立てると 確認しますと言ってきた。 確認ってどうするのかなと見てたら 鍵でお金が、入っているか確認をして そのお金を返してくれて 宮司さんは、自分の硬貨を投入して ちゃんとシャッターが開いて 全視野が見えることを確認して どこかに行ってしまった。 つまり、お金はいらなくなったのだ。 さすが、愛宕神社である。 高倉健さんのような 清い神社だ。 正月を前に 双眼鏡の点検のようなものだろう。 観光双眼鏡は、屋外で常に風雨に 晒されるし、完全防水でないと 用を足さないけれど 秒数制限なんかするためには ゼンマイ式の無駄な機構があるために フリーメンテナンスには出来ないのだろう。 観光双眼鏡は、屋外に設置する場合は コイン投入機構を省いたほうが 結果として省力化になるだろう。 双眼鏡を、コインで償還するのは 難しいだろう。 子供が、興味を持つのはわかるが 普通、大人がお金を払ってまで 景色を見たいだろうか。 興和の営業の人が メンテナンスのために 観光双眼鏡を点検しているわけでも なかろう。 興和の双眼鏡なんて 一般には知られてないだろうが その世界ではトップクラスの 光学メーカーであると云われるけれど 自分の中では 印象の良くないメーカーに なってしまった。 シャッターが、開かないなんて。 |