街に人が戻ってきた。 君らは、ドコニ行っていたの? 店もだいぶ、開いてきた。 新春恒例のたこ焼き無料配布先着100名とある。 お昼時で、腹が空いてくる頃に、たこ焼きの匂いが 頭の中にただよってきた。 並んでみようかなと思ったが、新年そうそう こじきの、真似事はしたくない。 貧相でも、心は金持ちでありたい。 ハゲに悪人はいない。 一番先頭に並んだのは小学生である。 お金はあるのだろうか。 今時の子供だから、正月からお年玉を タンマリ貰っているだろう。 並んでいる人はお店がタダで呉れるのに なぜかわざわざ別の注文をしている。 タダ食いなんて誰も思ってない。 自分の番になったのだが申し訳ないような気持ちになったので 帰ろうかなと思いつつ タダのたこ焼きとは別に カスタードのたいやきを注文して お金をはらった。 ヨドバシで商品をみてから 最安値のネットで買うのと 少し似てるなと思った。 たこ焼きはたいして美味しくもなかった。 行列を見て次々と女子が、ならび始めた。 食いしん坊やな。 たいしてうまくもないのに。 もう少し品のある大人にならないとな。 それなりの物には値段がある。 タダなんて農薬が入ってたらどうするのか。 食べ物の恨みは怖いのだ。 |