当人はいかに真剣であっても他人からすれば迷惑でしかないことは多々ある。 笑いにできればまだいいが、笑えない事象になる場合もある。 しかしよもや迷惑になろうはずがない…いや、本人のためには必要なんだと考えが飛躍することだってある。 常に広い視野で総合的に判断を…と、言葉にするのは容易いが、必要以上に情報に振り回されるケースだってもちろんある。 逆もまたしかなり。 つまりは答えなんて玉虫色であってないようなもの。 思考の隙間は紙一重でもその差が太平洋ほど広がることもある。 物理空間と情報空間、相容ること自体が奇跡なのかもしれない。 風と雨の滴が窓を烈しく叩く嵐の日の午後、恋愛に揺れる人、また、導きや誘(いざな)いの道に夢中になっている人たちの姿を目の当たりにして静かに考察した。 |