正直おじいちゃんはインテリだった。 しかし気はキツイタイプだった。 いつも本を読んでた…。 医者だった。 おばあちゃんは看護婦だった。 小さい頃苦い思い出がある…。 耳鼻科だったため定期てきに鼻や耳や喉を兄弟全員検診させられていた。 今まならなんともないが、小さい頃喉を検診させられた時に たまたまへんとう腺が腫れてて、おまけに膿が溜まってたのだ。 麻酔を喉の中に打つのだが究極に痛い…。 動かないように母が抱っこしたまま、後は延々と膿を絞り出すのだけれど、まさに究極の激痛だった。 やさしいおばあちゃんはおじいちゃん…に、もういいやん、って、でも…キツイおじいちゃんは、泣きながら苦しむ自分をよそともせず続行。 未だへんとう腺が弱い自分である…。 しかし無事終了、点滴。 多分孫なので完璧に診察したかったのだろう。 気がキツイって本当にこの日からそう思った。 だからおじいちゃんには兄弟全員あまり近づいていかなかった思い出がある…。 昭和25年に耳鼻科を開業医したおじいちゃん…。 無口だった。 10歳で日本に来たおじいちゃん子供が6人。 必ず通知表を見せなければならなかった教科書もたまに声を出して読まされた…。 酒は弱く、プロレス観戦が好きで夕食は必ずテーブルの真ん中でおじいちゃんより早く食べれなかった。 まさに戦前の人って感じでした…。 |