『さあ/\聞いて居るか/\。しっかり聞かにゃならん。身の内の悩みという、悩みと思うなら、身の内悩む処にて思やん定め/\。どういう思やん定めるなら、よく聞き取れ。一つの理を聞かそう。身の内の処、どうも日々心得ん、だん/\/\心得ん。もう明日であろうか、今日はよかろうか。ならん/\。どういう事であろう。だん/\の事情一つ思やん定め。難しい事は言わん。言い難くい事を言わねばならん、聞き難くい事も聞かねばならぬ。内も外も隔て無い。この事情を治め。日々の処、勤める処、難しい事を勤めとは言わん、どのくらいおゝこうより大きいものといえども何にもならん。小さきものといえども、心一つの理によりて世界から理を運ぶ。どういう事も思うようにいかんから尚いかん。よう聞け。大き一つの理は知らず、一升のものに譬え、九合無くなりて一分一つの理が万倍という。いんねん一つの事情から身上一つを聞け。一升一つの理から聞き分けるなら皆分かる。身の故案じる事は要らん。さあ/\どんな不自由しようと思うても不自由はせん。人間の心で思うようにどういう事も成らせんで。身上一つどういうてどうする事もならせんで。迫ったらどうもならん。難しい事は言わん。この事情を聞き分け。』(M23.06.12) |