私を乗せて電車が走る。 がらんとした車両から 夕焼け空が見える オレンジと藍のグラデーション 横目に電車は走る走る。 言葉で表せない色 写真に残せない色 刻一刻と変わる “今”なんて二度とこない。 ビルの隙間から見えた空は もうさっきの空じゃなかった。 夜がやって来て 陽がまた昇る。 世界は繰り返す。 ちっぽけな私は 流されて流されて生かされて... それでも世界の一部だ。 私がいなくなっても夕焼けは美しいまま 世界は変わらない だけど何かを想ってくれる人がいるから 私はやっぱり世界の一部なんだ。 一番星を見付けたょ さぁ おうちに帰ろう |