「じゃあ俺の親父んとこいって何か食うか」 彼の父は洋食屋を営んでいる。 著者も以前母と一度立ち寄ったことがあるのだが これが絶賛に値すべき美味なのだ 「え・・おごってくれんの?あそこ本格的だろ?俺金ないぞ」 「まあ久しぶりに会ったしな、とりあえず行こうぜ」 なんだかんだでやっぱり良い奴なのだ そんなわけで十年ぶりくらいに店に入ったが ここも時が止まってるのか、子供の時に見たままだった 父「おー久しぶり!元気?」 俺「はい、なかなか元気です!」 奴「いいから、座れ」 俺「はい」 そんなやり取りもつかの間、サラダが運ばれてくる 俺「おー、流石に本格的だな!てか量多いな!」 奴「当たり前だろ、てか早く食わないと次の奴来るぞ」 俺「え?」 父「はい、グラタンとスパゲッティお待ち」 俺「え?」 誰が頼んだでもないのに 次々と運ばれてくる料理の数々 俺「フルコースか!」 突っ込んだ、突っ込まずにはいられなかった 奴「まあ久しぶりに会ったからな、俺のおごりだ」 いや、でもお前頼んでないのに来てるよ なんか自動的に来てるよ てかよく考えたらお前のおごりって変じゃね そんなことを考えていたら 奴のお母さんが来る 奴のお母さんはこの店の手伝いをしているのだ 奴母「こんにちは!久しぶりねー元気だった?」 俺「はい、結構元気です!」 奴「いいから座れ」 俺「俺、本当にお金払わなくていいんですか?」 奴母「久しぶりに会ったしねえ。遠慮しなくていいわよ」 奴「いいから座れ!」 俺「はい」 そんなやり取りを数回繰り返していたら いつの間にかテーブルの上には料理が満載 は・・速い!多い!そして上手い! 「理想的か!」 と突っ込みはしなかったけど 料理を堪能するのであった 「よし、そろそろ帰るか、親父ごっそさま」 「おう」 「え?俺まだ食べ終わってないんだけど」 「早く食え」 「じゃあ、また遊びに来てね」 「また来いよー」 「いやまだ食べ終わって(略」 そんなこんなで店を後にし、もう日も暮れたので お別れTIMEとなる 俺「じゃ、また今度な」 奴「は?いや俺んちまで送って」 俺「いや方角全然違うじゃん」 奴「いいから」 俺「分かったよ」 そういや小学校の時も帰りはいつも こいつん家まで送らされたなあと感慨深い思いに浸りつつ、送って帰る。 数年ぶりに再開したけど やっぱあいつは変わってなかったなと思った今日この頃であった あ、てかアドレス聞くの忘れた。今度どうしよ。 ~終わり~ ・・長い なんでこんな長くなっちゃったんだろ パパっとその日のことを書いて終わりなはずだったのに、まあいいか |