最近、アラフォー女性から、“彼氏”ならぬ、“カリシ”という言葉を連続して聞かされました。「彼氏?」と聞くと、「ううん、“仮氏(カリシ)”。だって仮の彼だから」。「どういう意味?」と不思議に思ったので、男女の恋愛事情に詳しい「恋愛・婚活研究所」主宰で作家のにらさわあきこさんにお伺いしました。
美人で経験豊富な女性ほど「仮氏」をつくる
――にらさわさん、仮氏ってなんなのですか?
「はい。元々は、『夢をかなえるゾウ』や『LOVE理論』などで知られる作家の水野敬也(愛也)さんが『スパルタ婚活塾』の中で提唱した理論の中に出てくる言葉なのですが、気軽に付き合う男性を作ることで、本命が現れたときにも委縮せず接し、最終的に好きな男性をゲットしよう…というような趣旨だったと思います」(にらさわさん、以下・同)
※参考記事⇒高級ブランド、自虐ネタ…「“SATC臭”の女は絶対モテない」【水野敬也のスパルタ恋愛術】 http://joshi-spa.jp/136930
――「元々は」というと、実際は?
仮氏「水野さんの理論では、男の人ひとりに集中するのではなくて、同時並行で恋愛することで相手に対する執着を減らすという目的があったように思うのですが……。
実際にこの言葉を使う女性たちを見ていると、『結婚するかわからないから仮氏』だとか、『向こうの気持ちがわからないから仮氏』という使い方をしてまして、本来の意味から少しずれた使い方をしている人が多いように感じます。……というよりも、実際のアラフォー女子を見ていると、もはや“仮氏”という言葉がひとり歩きしていて、自然発生的に広まっているという印象を受けます」
――え? 彼の気持ちがわからないのに付き合っているというのは、仮氏というよりは、“セ●レ”……じゃないですか?
「そういう風にも思えますよね。 “仮氏” という言葉を使うことで、あやふやな関係を受け入れる女性が増えたのかなという気もします。でもそうだとしたら、まったく趣旨が違うと思うのですね。
そもそもこの“仮氏”という概念自体もまさに“仮”で、本当は、その仮の相手を“仮”にする必要もないという意味も含まれていると思うのです。つまり、“仮”と思うことで、気合を入れ過ぎることなく異性と接し、関係を築き上げてゆく。構えることなく、まずは異性と接してみましょうよという男女両方に対しての愛あるカツ……それが本来の言葉の意味だと思うのです」
――けれど、婚活市場では意味が変化している使われていると?
「はい。私は今、婚活中の女性を多く取材させていただいているのですが、美人で恋愛経験の多いアラフォー女性ほど“仮氏”という言葉を使います」
――どうすればいいんでしょうか?
「それは本人の目的や感じ方によると思います。私はどういう関係であれ、人と交流するのは価値のあることだと思っていますので、仮氏か“セ●レ”かわからないけれど、あいまいな関係を本人が楽しめているのなら、問題はないと思います。
でも、その関係に実は辛さを感じていたり、無理をしているようならば、止めた方がいいと思います。
“仮氏”という言葉を隠れ蓑に、自分の本心に蓋をして苦しい思いを続けるくらいなら、勇気を出して、自分の気持ちを正直に彼に話してみる。自分の未来をしっかり考えて、主体的に行動すると、新しい未来が開けてくるのではないかと思います」
にらさわさん、ありがとうございました。“仮氏”どころか、男友達すらいない私の場合、まずは未婚男性を探すところから始めていかなくちゃならないのですが……。
(仮)笑
仮説と検証を繰り返す事は大切ですね♪
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