さぁ!我が家に着いたぞ! ノアとの生活の第一歩が始まる ドキドキしながら、ノアを洗濯ネットから出し、 そのままトイレに入れ、ドアを閉めた。 お風呂場の洗面台にぬるま湯を張り、買ってきたシャンプー液を 混ぜて泡立てた。いよいよ、ノアをシャンプーする。 犬なら問題ないのだが、ネコは水に浸かる事が大嫌い。 かなりの抵抗が予想される。気を引き締め、ノアをトイレからお風呂場に 移動させた。まず、後足からゆっくり、お湯につけた。 すると、急激に暴れ出した こっちも、想定の範囲内。抵抗されながらも、素早く体を洗った。 かなりの抵抗にあったが、その辺りは幸いにも仔猫。 人間の私に敵う訳がない まぁ。成猫なら自信なかったけどね タオルドライをして、ドライヤーをあてたが、これは想定外で かなりの抵抗に合って負けてしまった 仕方なく、ひたすらタオルドライでほぼ乾燥。 次に、段ボールでノア部屋を作って、そこにノアを入れた。 次に、キャットフードをスタンバイしていると・・・・ ノア・・・ 仔猫パワーを舐めていたようだった。ノア部屋から飛出し、部屋をウロウロしている。 うーっ。やっぱり、ネコは野生 かなりの高さにしたつもりだったのにぃ ネコ砂をプラスティックの容器に入れてトイレの完成 ごはんの用意が出来たのでノアに近づけると すぐに、食べ出した 姉妹さん曰く、ノアは生後2週間程らしい。 でも、歯が生えてきているので、ミルクではなく仔猫用の キャットフードが食べられる。 人間に捨てられたのではなく、おそらく野良の母猫の 育児放棄で、ほったらかしにされて1匹になったとの分析。 かわいそうなノア もう大丈夫だからね ずっと、ユミママと暮らして行こうね そろそろ寝ようか ノアをノア部屋に入れて、ベッドに入ると、 ノアが飛出し、ベッドに近づいてきた。うーっ。想定の範囲内 しかし、ユミのベッドの近くまで来て、大人しく座っている。 ベッドには、登れないのである。 ずっと、座ってユミを見ているので「ノア。こっちに来る?」 ユミの隣に真ん中が窪んでいる枕を置いて その窪みの中にノアを寝かしつけた。 暫くするとノアは、枕を離れ、ユミの腕に頭をのせ、 ユミに抱かれるような体勢を取りながら、寝息を立てだしたのである。 想定の範囲外のノアの行動に困惑しながら、ノアに気使いして 寝返りがうてないままじっとしていたが、疲れて体を動かした時、 一瞬、ノアから体が離れた。 すると、目を覚ましたノアは、また、ユミの腕を探して、頭をのせ 抱かれるよな体勢で寝息を立てだした。 ノア。よっぽど母親が恋しかってんなぁ 捨てられて寂しかったやろうし、心細かったやろう こんなに小さいのに、一人で過ごしててんなぁ 今から、私がママやから、ずっと、一緒に暮らして行こうな ノアとの生活は、一緒に寝る事からスタートしたのである。 つづく |