「トラの威を借る狐」とは違って、こんな話がありましたよね。
昔、神様が
「鳥は美しい、でもどの鳥が最も美しいか決めようではないか?」
っとのおふれを出し、
全ての鳥が「自分こそは最も美しい鳥!!」っと名乗り
神様にアピールするための準備を始めた。
が、
その中でカラスだけは真っ黒で醜い自分を悩み、
あることを思いついた。
カラスは他の美しい鳥の羽をかき集め
自分の身にまとった。
そして、お披露目の日、
カラスは美しい姿で他の鳥たちの前に躍り出た。
誰もがその美しい姿に目を奪われた、
が、
そのうち誰かが気づく。
「アレは私の羽よ」「その羽は僕のだ」
鳥たちは次々にカラスから自分の羽を引っぺがして行く。
結局、借り物で美しく着飾ったカラスは、、
元の真っ黒なカラスに戻ってしまいましたとさ。
・・・こんな感じだったっけな?
でもね、
この話「借り物は所詮借り物」とか、
「カラスはずる賢くて真っ黒な不吉な鳥」っていう前に気になることがあんのよ。
一つはね、
他の鳥たちが「われこそは1番」っとしか考えてない時に、
「カラスは自分の醜さを知っていた。」っと言うこと。
もうひとつは
「この話、結局どの鳥が一番だったのか結論が出ていない。」っと言うこと。
「自分の醜さおろかさをを知り、そこから這い上がろうとするものを人間と言う。」
カラスは何が悪かったのか?
借り物を身にまとったこと?
・・・漆黒の羽を持つ、本当の自分の美しさに気付かなかった事ではないだろうか?
黒い羽が本当に地味で不吉なだけのものなのだろうか?
他のものが上だけを見ているときに、自分を振り返ることのできる
その感性は間違ったものなのだろうか?
っと、
今日も朝からガキじみたことを考えてみた。
もう昼だ。
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