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2010年3月11日,またまた演劇鑑賞に行きました。 木曜日の夜の部でしたが,7割ぐらいの入り。 シアターX(カイ)は,両国駅徒歩5分弱,200席近くで舞台と客席との距離が近く,さりとて,ゆったり座れるので良い感じです。 今回も60分ものの短い演目が2つ。 一作目は,室生屑星作の「茶の間」という作品。 舞台は,大正から昭和初期の頃の豪雪地帯の一軒家。 二人の子供を持つ美人の奥さんのもとに,10数年ぶり一人の男が訪れる。女とは幼少期より知己であったその男に,かつては恋心を抱いていた女だったが・・・。 雪が音を吸うであろうシーンとした中,密会シーンの倦怠感に似た寒さと,亭主との会話シーンでの安心感のある温かみ,前後半で舞台の「空気の変化」を感じられる作品でした。 二作目は,田口竹男作の「圍まれた女」という作品。 終戦後の京都,とある飲み屋の女将である女丈夫が主人公。 苦労して店を持ち,数年して商売が軌道に乗り始めた頃,父親,弟,従兄弟,元亭主,亭主と様々な男が女丈夫のもとに訪れます。彼らの目的は全員,女へ「金の無心」・・・男性キャラは全員「ヘタレな甲斐性なし」という展開。女丈夫のとって決断は・・・ 女丈夫の京都弁での切り返しがコミカルで,劇場内は笑いの渦に。難しいことを考えながらではなく,素直に笑いを楽しめる作品でした。 仕事を忘れることが出来て,文化芸術の風を感じる,こーいう時間は大切だったりします。 |
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