第18回 「初デートで何を話す?」
【サイトに関する話題はNG!】
これまで、初デートで気を付けたいことを幾つかお伝えしてきました。今回は、中でもとくに大切な、会話に関する注意点をお知らせします。
出会い活動中の女性たちは、「好印象だった男性が、話を始めたら自分本位で幻滅してしまった」という経験を、必ずといっていいほど持っているものです。一回会ってもどうも次が続かない・・・という男性は、会話の中で何気なく口にした一言が、女性の印象を悪くしているのかもしれません。失言を繰り返したあとで後悔しても、後の祭りです。彼女に、「また会ってみたいな」と思ってもらうために、デート前には、女性との会話のポイントをおさらいしておきましょう。
男性がやりがちな失敗の代表に、2人が知り合ったサイトのことを話題に上げるということがあります。男性は、「なんで?別にいいじゃん」と思うかもしれませんが、女性の方はサイトで知り合ったことは、できれば人に知られたくないと思っています。そのため、その話題に触れられると、「デリカシーのない人ね」と感じるのです。
具体的な発言としては、「どうして、あのサイトに登録したんですか?」「今までに何人くらい会いましたか?」はすでにデッドゾーンを踏み越えています。「カワイイから、メールが一杯来たでしょう?」「どうして僕のメールに返事をくれたんですか?」もデンジャラス。「写真より本モノの方がカワイイですね」も、本人はほめているつもりでも、女性は内心で「もう黙っとけ!」と思っています。デート中は、サイトで出会ったことは忘れたふりをしていましょう。
【ネガティブな話題は避けて】

次に女性が嫌うのが、会社のグチや悪口などのネガティブな発言です。「初デートでそんなこと言わないよ」と思った人も油断は大敵。お酒が入ったり、女性が聞き上手なタイプだったりすると、つい、仕事仲間と話しているときの調子でマイナス発言を連発してしまう人は多いのです。
「会社やめたいんだけど、今って転職とか難しいから…」「上司が使えない男でさぁ。人事異動が待ち遠しいよ…」。そんな話を聞かされる女性たちは、口では「大変ですね」と言いながらも、心の中ではうんざりしています。仕事のグチに限らず、「体調不良で、人間ドッグに申し込んだんです」「前の彼女に浮気されて、女性不信です…」などの暗い内容も、デート向きではありません。他に、政治などの難しい話や、一般の女性が興味を持てないようなガンダムやRPGなどの話題などもNGといえるでしょう。

「でも、何を話せばいいのかわからなくて…」というアナタ。そんなに難しく考えることはありません。趣味のスポーツの話や、旅行に行って楽しかった話、美味しいものを食べた話、最近見て面白かった映画など、自分がこれまでに経験してハッピーだったことを話せば、聞いているほうもイヤな気分はしません。別に気の利いたことや、オチのある話をする必要はないのです。「コーヒーおいしいですね」「そのブローチ、かわいいですね」など、ちょっとした気持ちを口にするうち、自然と緊張も緩んでくるでしょう。
また、自分が話すだけでなく、相手の話をしっかりと聞いてあげることも大切です。とくにおしゃべりな人は、自分の話に終始したり、会話の途中で相手の話を遮ったりしないよう注意しましょう。彼女が話好きなタイプなら、色々な質問をふって、楽しそうに話を聞くだけでも、あなたの好感度はアップします。
女性との会話が苦手という人は、日頃から社内の女性や居酒屋のスタッフの女性などと話す機会を増やし、練習しておくと良いでしょう。誰と話すときも、基本は同じです。「相手に楽しんでもらおうという気持ち」。それさえ忘れなければ、あなたの初デートの成功率は、格段にアップするでしょう。
A子 |
「昨日のデートは散々だったわ。楽しみにして行ったのに、彼が口を開いた途端にブルーになっちゃった」
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B子 |
「あら?何か失礼なことを言われたの?」
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A子 |
「うん。本人は無意識だと思うんだけど、答えにくいことばっかり聞いてくるの。『僕で会うのは何人目ですか?』とか、『前の彼とどうして別れたの?』とか」
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B子 |
「女心を知らない人ね。そういう人って、昔の彼女の悪口も言ったりしない?」
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A子 |
「うん。それも言ってたわ。おまけに、会社のグチとか上司の悪口まで聞かされたの」
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B子 |
「グチとかって、親しい人の話なら聞いてあげたいけど、初デートではナシだよね。彼、A子のことを小料理屋の女将かなんかと間違えているんじゃない?」
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A子 |
「本当。そんな話をされるくらいなら、黙ってニコニコしている人の方がいいと思っちゃう。悪気はないのかもしれないけど、もう少し女心を考慮して欲しかった」
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B子 |
「そうね。デートでは楽しい時間を過ごしたいもの。今度はそういう人と出会えるといいね」
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1968年生まれ
旅行業、外資系企業を経てフリーランスライターに。
数々のイタイ恋愛経験を積み重ねた結果、どうしたら幸せな結婚が
出来るかを独自で研究し、「出会いのバイブル」を出版。
現在は、夫と娘の三人で楽しく暮らす日々。

1973年生まれ
農業専門誌記者を経てフリーランスライターに。
結婚相談所、お見合い、カップリングパーティー、
婚活サイトなど、様々な出会い産業を取材。
坐右の銘は「愛し愛されて生きるのさ」by小沢健二。